月の詩
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思い出は、 時間とともに、 淡く形を変える。 一緒に居た日々より、 別の道を歩み始めてからの 時間の方が遥かに長くなって。 もう、どんな風に想っていたのかさえ、 わからなくなっています。 私が過ごしたこの日々は、 想い続けていたあの日々は、 一体なんだったのでしょう。 これほどまでに褪せるなら、 こんな想いは抱えなければよかった。 あんなに長い時間を、 想うことに費やさなければよかったと、 後悔さえ、感じています。 それでもなお、かすかな欠片を残しながら。 褪せてもなお、かすかな残像を残して。 できることなら、私に未来を下さい。 褪せた過去は忘れてしおう。 できることなら、新しい未来を。
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