月の詩
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2003年02月26日(水) 褪せる。

思い出は、
時間とともに、
淡く形を変える。
一緒に居た日々より、
別の道を歩み始めてからの
時間の方が遥かに長くなって。
もう、どんな風に想っていたのかさえ、
わからなくなっています。
私が過ごしたこの日々は、
想い続けていたあの日々は、
一体なんだったのでしょう。
これほどまでに褪せるなら、
こんな想いは抱えなければよかった。
あんなに長い時間を、
想うことに費やさなければよかったと、
後悔さえ、感じています。
それでもなお、かすかな欠片を残しながら。
褪せてもなお、かすかな残像を残して。
できることなら、私に未来を下さい。
褪せた過去は忘れてしおう。
できることなら、新しい未来を。


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