月の輪通信 日々の想い
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朝、冷たい水で青菜を洗い、たっぷりのお湯で茹でる。 しんと冷たい台所の空気に、鍋から上がる白い湯気の温みが混じって、ほのぼのと暖かさが増してくる。 濃い緑の法蓮草は、昨日、今年最初のスーパーへの買出しで買ってきたもの。年末年始の飽食にどっぷり浸かった食卓に、ようやくいつもの朝ごはんが戻ってくる。
毎年のことだけれど、私は年明け最初の通常モードの朝ごはんが好き。 お湯を沸かす。 青菜を茹でる。 卵を焼く。 新しく封を切ったお味噌で、味噌汁を作る。 炊きあがったばかりの白飯を茶碗によそう。 当たり前の家事の一つ一つが、「今年最初の」という冠を乗せただけで、晴れやかな喜びに満ちた作業に変わってしまう事の不思議。
本日、工房では仕事始め。 夕方には、旧家の嫁として大家族のお正月を取り仕切っていた義妹が、家族とともに遅ればせのお里帰りにやってくる。 数年前までは皆で近所に外食に出かけていたのだが、最近は高齢者の外出の足元を慮って、工房の2階でテイクアウトのお寿司や自前のお惣菜を囲むのが定例となった。我が家からも、揚げ物やらサラダやら宴会メニューをワンサカ拵えていってテーブルに並べる。 いわば、嫁としての仕事始めだ。 お先に実家で羽根をのばさせていただいた分、婚家でのお正月を慌しく切り回してきた義妹をねぎらう気持ちで台所に立つ。
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