ボクハウソツキ -偽りとテレコミの日々-
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居酒屋って好き、というミサ34@人妻の言葉に甘え チェーン店の居酒屋に入る。とはいっても白木屋系列は 正直言って客層が悪く、うるさくて会話にならない。 比較的高め(とはいっても安い)の店に入り 空いていたカウンター席に並んで座る
メールや電話で話した時のテンションとは全く逆に はじめは会話どころか目も合わせないミサだったが 3杯目の中国緑茶割りを飲み干す頃には饒舌になってくる
子供の話、ダンナの話、そして半年前まで付き合っていた 6才年下の独身の彼の話… ちょっとカン違い入っている内容に嫌気がさしてきて こちらのテンションは下がる一方だが、顔には出さない。 テーブルの下で手を握れたことで第一段階を突破できたと踏んで会計する 店を出てクルマまではベタベタしながら歩き これはいけると踏んでクルマの中でキス が、その先に進もうとすると拒否だ(!)
軽くできるように見えたの? 誰でもいいんでしょ?
限界だ。中以上なら更に押すところだが、 もおいいや、メンドーだし時間ももう遅い そんなキミのために睡眠時間を削る気にはなれないよ
あー、それは違うな。そう見られていたとは心外だ(語気荒く) もう送るから帰ろう(低く)
無言でクルマを走らせると、沈黙に耐えられなくなったミサが謝り始める。
ゴメンネ、怒った? そうじゃなかったなら謝るわ。
黙ってハンドルを握り続ける
ホントに抱きたいの? 私のビタミン剤になってくれる?
もう喰える。が、条件を付けるのが気に入らない プライドを捨てるほど、再度ムード作りをするほどじゃない もう気持ちが盛り上がらない。波は既に引いてしまっているんだよ 男にも気持ちの波はあるんだよ。
クルマを降りる寸前にキスをかわした時も ボクの目にはミサの肩越しに見える 客待ちタクシーのテールランプの赤い列だけが映っていた。
さようなら、価値観の合う人を探すんだね さようなら、もう逢わないキミ
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