ボクハウソツキ  -偽りとテレコミの日々-
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2002年11月05日(火) 奥地の風姫(1)

水曜日、珍しく仕事が早めに終わったその夜は
乗換駅で食事がてら下車することにした。

渋谷新宿ほどではないにしろ、そこそこの規模の繁華街を歩く
飲み屋や風俗店の並ぶ、雑多で生命力に溢れた町並みが好きなのだ
小さいが繁盛してそうな定食屋を見つけて暖簾をくぐる
注文から少し待って出てきた紅鱈の粕漬け焼きは
作り置きをレンジで温めるのではなく、漬け込んだ切り身を焼いた
本格的なもの。漬け物と味噌汁、ご飯がついて550円では
赤字じゃないかと思いながら、旨い魚を堪能した。

隣のテーブルの注文を終えたサラリーマン風の二人の
会話が聞こえてきた。

おお、そういや先週行った××はまあまあだったよな
そうそう、給料も出たし、また行くか!?


知らないエリアで寄ったりする事はめったにないのだが
生の情報を聞けたのだから話は別だ。
××はここに来る途中に看板を見かけていたので
すぐに見つける事ができた。

受付で「○○(週刊誌)を見てこられた方ですか?」と
髪がだいぶ寂しくなった従業員(後に店長と判明)に聞かれたが
「いいえ、フリーでお願いします」と伝え、相場よりかなり安い金額を支払う。

あのサラリーマン二人組が来たらヤだなあとか、
安い店でフリーは自殺行為かなあなんて思いながら
待つ事10分程度でご案内となった。

ユーロビートがひびく薄暗い廊下を進んで案内された
奥の個室のドアを開けると姫が立っていた。


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