ボクハウソツキ -偽りとテレコミの日々-
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水曜日、珍しく仕事が早めに終わったその夜は 乗換駅で食事がてら下車することにした。
渋谷新宿ほどではないにしろ、そこそこの規模の繁華街を歩く 飲み屋や風俗店の並ぶ、雑多で生命力に溢れた町並みが好きなのだ 小さいが繁盛してそうな定食屋を見つけて暖簾をくぐる 注文から少し待って出てきた紅鱈の粕漬け焼きは 作り置きをレンジで温めるのではなく、漬け込んだ切り身を焼いた 本格的なもの。漬け物と味噌汁、ご飯がついて550円では 赤字じゃないかと思いながら、旨い魚を堪能した。
隣のテーブルの注文を終えたサラリーマン風の二人の 会話が聞こえてきた。
おお、そういや先週行った××はまあまあだったよな そうそう、給料も出たし、また行くか!?
知らないエリアで寄ったりする事はめったにないのだが 生の情報を聞けたのだから話は別だ。 ××はここに来る途中に看板を見かけていたので すぐに見つける事ができた。
受付で「○○(週刊誌)を見てこられた方ですか?」と 髪がだいぶ寂しくなった従業員(後に店長と判明)に聞かれたが 「いいえ、フリーでお願いします」と伝え、相場よりかなり安い金額を支払う。
あのサラリーマン二人組が来たらヤだなあとか、 安い店でフリーは自殺行為かなあなんて思いながら 待つ事10分程度でご案内となった。
ユーロビートがひびく薄暗い廊下を進んで案内された 奥の個室のドアを開けると姫が立っていた。
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