今年は、はぐれたほたるを ひとひかり 観ました。以前の記憶より 木の葉の裏から ポット 微熱を含み 丸く 広がってゆく 小さな光が 短い弧を描くように 移動する みえたものは 昨夜の螢か 幻か ひとりで訪れても そこに光はない あまりに ありすぎても ほんの一握りの 光があっても そして なくても たしかに 微熱は あったのだから