刻々と白い形をふくらませたりチューブから押し出されたようにのびて流れる雲とどまらない未知との出会いと淋しさは知っている木々たちは 月も草花も動物も人間も知っている人間は ときに親しんでいたはずの木々、森を自分のものにしたと思いこむ木々の哀しみは月と動物と草花が夜になると碧い涙の空に想い出す 「私はだれの時代」