『今日の一言』
因幡うたぎ



 ぼちぼちエンジン掛かってきた……かも?

―――…時間がない。時間がない!
アリスの白うさぎな気分で、時計を気にしている今日この頃。
来週末にひかえた、国外逃亡計画の為に、原稿作成時間が大幅に削減されている為、イロイロ不安な今回の冬コミ入稿〆切り(遠い目)
いや、もっと早くからはじめてれば今頃慌てる必要なんて、全くなかったハズなんだけれども……それが出来たら、世の中に〆切りに怯える作家は、いなくなるのである!!(断言)って、前にも言ったな(滅)

漸く、冬コミ新刊のタイトルが決まりました。
いつも音と見た目と、内容とのリンクで、タイトル考えてるのだが、今回はなかなか「これ」というのが出てこなくて、悩んでしまったのである。
―――とりあえず、登場人物を書き出して、名前をつけるのに、漢和辞典をひらく。索引の漢字を何度もみて、引っかかった漢字のページを開く、それでピンとこなかったら、また索引にもどって……今回のキーワードは、最初、「白」と「月」だったのだが、どうも、ピンとこない。そこで不意に浮んだのが「架」という漢字。「カ」という音に惹かれてのインスピレーションだったのだが、そのページを開いて、ついでに「木」の付く漢字を全ページみていったら……ドガシャンと音の響きでくるものがあったわけで。ついでに、漢字の意味で、登場人物の背景みたいなものまで、なし崩しにイメージが膨らみ、更には名前まで決まってしまったのは、激しくラッキである。ステキな偶然?必然?―――こういう事はしばしばあるので、まぁ、見るべくして見たというところか。
とりあえず、名前が決まり、今回の調査場所の名前も決まり、更には登場人物の相対図まで頭の中に漠然としていた青写真が、明確な形となって、そして、更に桎梏(しっこく)という漢字をみつけて、その意味になにやら引かれるものがあり―――すると、ピカピカっと脳に閃くタイトルちゃん。けど、でも、まてよ?それで本編カバーできるのか?―――最初は雪系のタイトルだったのだが、今年の1月インテで出した「W-DATE」で書いた「雪月寓話」のラストに「冬が終わって春がくる頃」って書いてあった!つか忘れてた!!やべーやべー!!という、アクシデントもあり、「雪」という漢字が使えない!早春系、春な感じの字面も含むタイトルじゃないと!!と、考えなおして、紆余曲折。なんといっても漢和辞典はすてきなインスピレーションの宝庫である。辞書もよく索引の漢字の字面で、イロイロ使えないかなぁと考える時に眺めるのだが、漢和辞典は、漢字の意味に、ストーリーの中に出てくる雰囲気を投影させたりする時に、使える。なので、辞書眺めは、原稿を書きはじめる本当の最初に必ずやることだったり。
話はそれたが。
とにかく、タイトルが決まり。序章、第1章〜第7章、終章、エピローグと大体の筋めいた副題を書きあげて、昨日は作業をおえ。
今日は、1月インテのW-DATEの新刊表紙のレイアウトと、冬コミ新刊の表紙のレイアウトを決め、プリントアウトをして、亀の歩みではあるが、一歩前進した、冬コミ修羅場。―――いつになったら、本編書きはじめられるんだ?因幡(笑)
それは、煩悩の神様だけが知っている(おい)

2004年11月12日(金)
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