2004年10月28日(木) |
ともだちからともだちへ |
あさです。とても いいてんきです。 でもクマネズミは カーテンもあけずに、へやのなかで ぼんやり していました。 おきたくもなければ、 ねむっていたくもありません。 きょうもまた”パジャまんま” になりそうでした。
”パジャまんま”というのは、かおも あらわず、 ひげの ていれもせず、パジャマを きたまんま いちにちじゅう ぼにゃり していることをいいます。 クマネズミは、もうなんにちも”パジャまんま”になっていて、 あさ おきると、のろのろと したへ おりていくのでした。
キッチンに すわると、クマネズミは コンデンスミルクを スプーンに はんぶんと、 ゆうべの のこりの さめたこうちゃを はんぶん のみました。
「あーあ、つまんないな、なんにも することがない。 だれかと なにかを いっしょにする やくそくもないし、 だれも あいに きてくれない」
クマネズミが、ちょうど ためいきを ついた そのときでした。 そとの ゆうびんうけが、カチャンと おとをたてたような きがしたのです。 いってみると、きれいな きいろい ふうとうが とどいていました。 さっそく読んでみると・・・
「クマネズミくんへ きみはすてきな ともだちです。 きみと ともだちになれて ほんとうによかったとおもっています。 きみはたいせつな たいせつなともだち それをつたえたくて てがみをかきました。 またね!」
ところがさいごのところに なまえがありません。
続く
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