本当は二人で出かける予定にしてたのが、 あたしの都合でキャンセルになってしまった。
masayaは今日は仕事はテキトーでいいと言う。
じゃぁ、行く。
朝10時過ぎに駐車場に車を入れる。 天気は雨。 masayaは銀行に行っててまだ車が戻ってない。
コンビニで暇を潰そうと思って入ると すぐに走って来る彼の車が見えた。 ふたりで、ジュースと軽く食べるお昼御飯を買い込む。 雨なので、外に出たくはない。
部屋に入ると6畳の青い部屋は、 干した洗濯物でいっぱい。 洗濯物を横にずらして、少し天井のスペースが広くなる。
畳に横になるmasaya。 あたしも同じように横になる。 横になりながら、煙草を吸って、1本のジュースを飲んで キスをして抱き合って戯れる。
昨日足りなかったもんね。
さうだね。
買って来たパンを食べて、笑う。 80円のハンバーガーは80円の味。 ビーフシチューパンは、、、何の味? ビーフシチューぢゃぁないねぇ。 そうだねぇ。
ハンバーガーの味のキス。 ビーフシチューパンの味のキス。 かぅひぃの味のキス。 デルモンテのジュースの味のキス。 たくさんのキス。
あたしもmasayaもジーンズを脱いでしまう。 素足を絡めると暖かい。
ねぇ、あったかい。
ブラとショーツだけになって、あたしはmasayaのTシャツを脱がせる。 だって、裸の方があったかいんだもん。
相変わらず彼はキスする事が好きだ。 もちろんあたしも彼の好きにされる事が好きだ。 でも、いつも我慢できなくなるのは、あたし。 だから、今日は言わない。
優しいキスが徐々に激しくなる。 彼の重みを身体に感じて、彼の変化を下半身に感じて あたしも熱くなる。
masayaの手が、あたしのブラにかかる。
脱がせるのね?
あい。脱がせます。
次はショーツ。
それも脱がせるのね?
あい。とーぜんでせう。
何も纏わない裸になって、あたしは彼を受け入れる準備をする。
でも。 今日は前から言っていた『勝負』をする日に決めた。 あたしがマグロになれるのかどうか。 最後まで声を出さずに、最後まで自分から動かずに、 それで終わればあたしの勝ち。 勝ったら、あたしは秋の新色の口紅を手に入れる事になる。
感じない方がおかしい。 だから、一生懸命我慢する。 声を出さないように。 動かないように。
masayaは勝負を楽しんでいる。 あたしの反応を見ながら、最初は強く激しく突いて来ていたのに 途中から中途半端な位置での動きを繰り返す。
もどかしくて、涙が出そうになる。
延々と続く中途半端な快感。 時折深く貫かれると、あたしは抑え切れずにみだらな声をあげる。
・・・ああっ、、。
その声を確かめると、彼はまた同じように中途半端な動きを繰り返す。 もう、だめ。ちゃんと感じたい。 masayaの顔を見て、泣きそうになったあたしは彼に御願いする。
もう、負けでもいい。だから、ちゃんとシテ。御願い。
ん?どうしたいの?
ちゃんと。御願い、、、。
そうお願いして、やっと、彼が全部あたしの中に入って来た。 抑えていた声が、抑えていた快感が、溢れ出す。 何度もイッテ、少し動きが弱まった時に あたしは彼の首に腕を回す。
来たいの?
・・・うん。
あたしは上になるのが好きだ。 感じるように動けるし、より深く受け入れる事が出来るから。
ねぇ、もっと、もっと奥まで。
言葉には出せないが、身体がそう欲している。 自然に腰が動き出す。 合わせるように下から突き上げられる。 我慢が出来なくて、大きい波に飲み込まれて、あたしは彼の上に倒れ込む。
はぁ、はぁ、はぁ、、。息が荒い。
もう、ダメですぅ、、。
正常位で最後にもう一度イッテ、彼もあたしの上でイク。 キス。深いキス。 震える身体。快感の余韻。
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終わった後もキスと抱擁は続く。 あたしは、笑いながら彼のペニスを弄ぶ。
ちっちゃいぃ。
そだね。
なんか別物だねぇ。
キスして抱き合いながら、あたしの右手は彼を弄ぶ。 徐々に変化してくるのが、楽しい。 彼の上に馬乗りになる。
入れるの?
入れて、、、。
そう言いながら、自分で導く。 余韻が残るあたしは、徐々に彼を飲み込んで行く。
ああっ、、。
いつも思う。この瞬間が一番好きだ。 彼をあたしの中に感じる瞬間。
ねぇ、全部入った?
ん?まだ。こうだよ。
一番奥まで彼を飲み込むと とても感じる。動かなくても。
ここだ。
masayaは悪戯っ子の様にそう言う。 そう言って下から突かれると泣きそうになる。
座った体位で、彼があたしの肩を押さえる。 一番奥まで届くように。
すごいの。気持ちいいの。
気持ちいい、、。
そうやって、ほとんど動かないのに、 とっても感じる。 奥まで、一番奥まで、そう思いながらあたしは動く。 ゆるやかな動きなのに、 激しいセックスにはない深い感覚がある。
当たるの。奥に。
当たってるね。動いてる。
うん、、。恥ずかしい。
彼は仰向けになる。 あたしはそのまま彼の上で動き続ける。
ふと気付くと彼が繋がった所を見てた。
うーん、ちゃんと見えないね。
ヤダ。恥ずかしいでしょう。
クリトリスを刺激されると、また違う快感。 身体の奥の快感と、クリトリスの快感とふたつが重なって 気が狂うかと思う。
脚を高く持ち上げられて、今度はあたしが下で。 彼の視線が気になる。
ヤダヤダ、、、見ないで。
そう言いながら感じているあたしがいる。 いつもより。
そのままの体勢で、あたしたちは最後にまた大きな快感を得て、 そして、イク。
両脚が、プルプルと震える。 起き上がる事も出来ない。
プルプルしてるねぇ。
はひ。してます。気持ちよかったです。
俺も気持ち良かったよ。
きゅぅぅぅ。masayaくぅん。好きだよ。
堪らなくて、耳もとであたしはそう言う。
ん?嬉しいよ。俺も好きだから。
えへ。ありがとう。 そう言って貰えるとねぇ、嬉しいよねぇ。 負けちゃったけどね。笑。
うむ。努力賞をあげませう。
あい。ありがとうございます。
すごい我慢したのよ。口紅は諦める。
うーん、頑張ったので、今度見てあげよう。
ほんとぉ?嬉しぃ!
ねぇ。1週間くらい彼女と逢わない?
ん?当分は予定はないよ。
んじゃぁ。
そう言ってあたしは彼にキスマークをつけた。 あたしは単純な女なので、こういうのが嬉しい。
身支度を終えてあたしはもう帰らなきゃならない。 masayaが聞く。
水曜日、お誘いしても良い?
あい。良いです。
俺は行く気満々だから。
あたしより、【御殿】なのね?
違うよ。ゆうちゃんと一緒に行くんだよ! 今日は休むつもりだったが、水曜日の為に出動することにしよう。
明日の火曜日は逢えない。 そして、明後日の水曜日は、遠足に行く予定。
でも、だんだん予定が消化されてくと、 とっても淋しいね。 新しい予定、立ててもいいかなぁ。
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