明日から出張で、しばらく会えない。 しばらくと言っても、5日間の事なんだけど。 でも、知り合ってからそんなに逢わなかった事がないので、 ちょっと淋しい気もする。
水曜日、時間取るよ。と言うか水曜日から出張に行くといふ事にしたので。
そうなの?
そうだよ。
この時間の為に、ちょっと無理をして仕事を片付けてくれた。 できるだけゆっくり過ごしたいと思う。 あたしは、前に約束していたカレーを持って行く事にした。 最初は彼の家で作ろうかと思ったけど あまりにも調味料も何もないので、きっと無理。 前日にことことと煮込んで一晩置いたカレーは美味しいはず。
やっぱりmasayaは明け方まで彼は仕事をしていたみたいで、 それでも迎えに来てくれる。 カレーを持って、あたしは車に乗り込む。 途中、朝からやってるディスカウントストアで買い物して、 10時前には彼の青い部屋に到着。
だらだらと過ごす、、、つもりだった。
出張前なので、好きにしていいよ。
あたしはそう言う。 masayaは延々とキスをする。身体を撫でる。 洋服を着ているのが窮屈で、あたしは勝手に裸になる。 彼は服を着たまま、あたしを愛でる。
今日も新しい発見。 左の肩。肘の裏側。 恥ずかしいくらい感じる。 シーツに染みが出来るんではないかと、心配になる程。 あまりにも感じてくるので、あたしは彼のキスから逃げようとする。
好きにさせてくれるんぢゃないのかい?
していいけど。でも、ダメなの、、。
どれくらい時間が経ったのだろう。 暑いと言って、彼が洋服を脱ぐ。 でもまだ愛撫は続く。 ああ、もう我慢出来ないのに。
いつもなら、そのまま正常位で始まるのに、 今日は急に後ろ向けにされる。 焦らされたあたしは、急激な快感におそわれてすぐにいってしまう。
イヤイヤイヤ、、。
何がイヤなの?
その問いには答えられない。 深く突かれると、すごい快感で、わけがわからなくなりそう。 彼の上で彼の下で抱き締められて貫かれてあたしは壊れそうになる。 今までの経験したセックスとは違う快感で、先が見えない。
騎乗位で何度も果てたあたしの息は荒い。 でももっと感じたいと身体は貪欲に欲する。
壊して。逃げないから。
いいの?
ん。
腰の下に枕を入れて高く持ち上げられる。 ダイレクトに一番奥の敏感な部分が刺激される。 声を押さえる事は出来ない。 必死で毛布を噛んで、あたしは我慢する。 頭の中が真っ白になったような気がした。 今までの中で一番のエクスタシー。
終わった後も、子宮の痙攣が続いているようで 立ち上がる事もできなくて、 甘くて痛いようなそんな余韻。 それが延々と続いて、終わらない。
少し落ち着いたところで、昼食の用意を始める。 持って来たカレーをお鍋で温めて、 炊飯器のスイッチを入れて、 もう一度ベッドに横たわる。
相変わらず、疼きがおさまる気配はない。 もう一度感じたいとそう思う。 彼にキスして、彼のものを唇で愛撫して、 もう一度、シテ欲しいとそう思う。
俺にも愛でさせてくれよぉ。
ヤだよぉ。恥ずかしいもの。
昼間の青い部屋には、外からの日ざしが差し込んで明るい。 恥ずかしいじゃない。そんなの。 masayaがカーテンを閉めてくれる。 シックスナインは苦手。 だって、自分の快感に夢中になって愛撫してあげられなくなるから。
余韻が残る身体のまま、 あたしは彼の上になって、自分で導く。
はぁっ、、。溜息が出る。
最初からすごい感じて、動いてないのに、イッてしまう。 収縮が激しいと自分でも思う。
気持ちいいよ。入り口と奥とがすごく締まってる。
恥ずかしいです。
でもそんなこともどうでもよくなって、 快感の足し算で、さっきのセックスよりももっと感じて あたしは声を上げて何度も何度も果てる。
彼とのセックスはエクスタシーの後が違うような気がする。 普通ならば徐々に波が引いていくのだけど、 なかなか引かないの。 ずぅっとある一定のラインでキープしてる。 だから、少しの動きでまたすぐにあたしはイッってしまう。 徐々にその頂点が高くなっていくのもわかる。
まだ、もう少し、、、。 もっと感じる事ができるのかもしれない。 いつもいつもそう思うあたしがいる。
2度目が終わって、御飯も炊けて、 あたしはmasayaに抱きかかえて起こして貰って、昼食の用意をする。 テーブルに並んだふた皿のカレー。
ねぇ。おいしい?
うん。おいしいよ。
ほんとに?
うん。おひしいです。
良かった。
今日のメインイベントのカレーは成功だったようです。 でも、ほんの10分程のメインイベント。
お腹がいっぱいになったmasayaはとても眠そうだ。 ベッドに横になって、キスしてると、もうとろとろ。
帰らないと。大丈夫?
そうだね。送っていかないとね。
と、言いながら、彼は寝入ってしまった。 あたしは彼の寝顔を見ながら帰り仕度を始める。 すぅすぅと寝息を立てる彼の顔。
ほんとうに子供みたいな人だと、そう思った。
出張前に時間を取ってくれてありがとう。 疲れてるのに送り迎えしてくれてありがとう。 5日間、待ってる。 だから、事故とかしないで、帰って来てね。
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