優しい=青い部屋=あたしとmasayaの日々。

2001年12月07日(金) 金曜日/遠足デート

金曜日。
朝、masayaからのメールが入ってた。
相変わらず早い時間。
あたしはまだ起きたばかりで、ぼーっとしてるところなのに。

今日はひさしぶりに、masayaの平日のお休みなので少し遠出。

本当はちょっと綺麗目の『今どきホテル』に行くはずだったのに、

待ち合わせの8時45分には間に合わない。
9時過ぎに、待ち合わせ場所に着いて、あたしは彼の車に乗り込む。この時点ではまだ行き先は決まっていない。

ねぇねぇ、どうするの?

とりあえず、南へ。

渋滞の中、とろとろと南へ向かう。
ミッションなので、左手は常にチェンジにある。
たまぁに、あたしの脚に触れると、結構嬉しい。

あたしはあたしで、運転するmasayaの横顔をちらっと見ては微笑んだり
耳朶をつまんだり、首筋をなでてみたりして、楽しむ。
目的地まで約1時間。
他愛無い事を話しながら、渋滞のドライブ。


結局今回も【探検】
辺鄙な場所の古めかしいホテル。
近くには下町の商店街。
時間があったので、商店街をうろうろと散策してみる。
手を繋いで、寒いねと言って、買い物をして、魚屋や八百屋を見て。

ねぇねぇ、楽しいねぇ。商店街。

そうだねぇ。


目当てのホテルはそれはもう時代錯誤も甚だしい程古い。
入り口を入ると靴を脱ぐ。
ロビーは静まりかえっている。
フロントのおばちゃんというかおばあちゃんが、どうぞどうぞと言う。

ねぇ。すごいとこだね。

部屋もすごい。あたしにとってもはじめての体験。
masayaはあちらこちらとデジカメで画像を撮って、
あたしもあちらこちらと、覗いてみる。

すごいねぇ。

すごいねぇ。

普通のカップルなら、きっとこんなホテルには入らない。
入ったとしても、引き返すようなところ。
それを、あたしとmasayaは【探検】だといって楽しんでしまう。

古いけど淫靡なホテルだ。

服を脱いでベッドに入ってみる。
masayaも脱いで入ってみる。
クスクスクス。

ねぇ、やらしいよね。

うん。そだねぇ。

ねぇ。「奥さぁん、、、。」とか言ってみて。

ん?こうかぁ?「奥さん、、、。」

「いけないわ、、、。」

いけないもなにも、裸の状況でそれはないだろ。


そんな事を楽しめるのも、masayaだからかなとフと思う。
遊びから徐々に本格的な愛撫に変わる。
クスクスの笑い声が、溜息に変わる。
窓もない、鏡張りの部屋で、masayaはあたしを抱く。
薄暗い中で、オレンジの灯りの中で、
鏡にあたしとmasayaが映る。

鏡の中のあたしは彼の上で、いやらしく腰を動かす。

ダメ、アカンの、、。

そう言うと、masayaはいつも聞く。

…どうしたの?


悪戯好きな子供のような瞳で、笑いながらそう聞く。
あたしは次の快感を期待しながら、彼に抱き締められながら囁く。

気持ちいいの。すごく…。


古い部屋の雰囲気がそうさせるのか
いつもより、あたしは乱れているようなそんな気もする。
音も何もない古びた部屋。
古いベッドの軋む音、粘膜の擦れる音、あたしの喘ぐ声。
倒れ込むあたしは、受け止められて、抱き締められて、痙攣を繰り返す。
masayaはキスして、あたしの顔を見て聞く。

大丈夫?



最後の痙攣を感じながら、抱き締められてキスをする。


ねぇ。すごかったの。【今日も】


少し落ち着いて、あたしとmasayaは煙草を吸う。

お腹空いたねぇ。

そだねぇ。

なんか食べに行こうね。

カレーうどんですか?

あい。さうです。


ホテルを出て、商店街に引き返す。
目当てのうどん屋さんで、あたしはカレーうどん、masayaはカツ丼。

おいしいねぇ。

うむ。

おはぎも食べたいが、ダメだね。

入らないね。


御飯を食べて、商店街で福引きをして、100円券を貰った。
また1時間程かけて送ってもらう。
あたしは一度家に帰って、その間、masayaに待っててもらった。
あたしも車を出して、一緒にお茶に行って、今日のホテルの感想をふたりで話す。
そうしてるうちに、薄暗くなってきた。


そろそろだね。

そだね、帰らないとね。


masayaの車に乗り込んで、さよならのキスをして、

ありがと、またね。

あい。またです。


ひさびさの遠足。地雷ホテルだったけど、面白かったです。
変なデートだったけど。






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