2002年03月18日(月) |
月曜日/いってらっしゃい。 |
ついにこの日が来たという感じだ。
朝起きると少し憂鬱だった。 出かける用意をして、masayaに電話をかける。 明け方まで、今日の用意をしていたらしく、やっぱり寝ていたようだ。
15分程でいつもの駐車場に到着。 コンビニでジュースを買って、テクテクと歩いた。
ドアは開けてくれている。 中に入ると、奥の青い部屋ではなくて、真ん中のベージュの部屋でmasayaは布団で寝ていた。
台所も 奥の青い部屋も 真ん中の部屋も …ダンボール箱と荷物でいっぱい。
彼がいなくなるという事実を実感する。 淋しいという気持ち、大きな不安。
不安を隠すように、おはようと言って、布団の上から馬乗りになって起こしてみた。
ううううん。重いやう。
重ひ?
あい。重ひです。
上着を脱いで、布団の中に入る。 すぐに抱き締めてくれる。あったかくて、また泣きそうになった。
ゆうちゃんが来るので午前中は何もしないでいいように全部用意してみたよ
…ありがと。
だらだらと抱き合って、 いつもと違う静かなセックスをした。 動かなくて、ただ繋がっているような。 それでもとても感じて。 感じているから泣きそうなのか 淋しいから泣きそうなのか、 不安だから泣きそうなのか、 こうしていることが嬉しいから泣きそうなのか。 よくわからない。
…ね、、、奥まで入ってる?
もう、少し入るよ。
そのまま少しずつ彼はまだ入って来て、そこが限界と言う場所で動きを止めた。 勝手に子宮が収縮する感じ。 一体感がとても大きくて、すごく感じる。 小さく動いて、彼が呻く。
デチャイソウダヨ…。
…ダメ、イカナイデ。マダ…。
しばらくそうしていると、躯の一番奥で、彼の痙攣を感じた。 耳許では、masayaの溜息。
スゴクキモチヨクテ…。イッチャッタヨ。
ダメッテイッタノニ。
ほとんど動いていないのに。そう言って笑う。 二時間程しか寝ていなかったmasayaはまたすぐに寝息を立てはじめる。 あたしは彼の躯にいたずらをしていたが、 本当に眠くて嫌そうだったので、少し我慢した。 そして、一緒に眠ってしまう。
1時間程たっただろうか?携帯のアラームが何度もなった。 もう出かけないと。 今からレンタカーを借りに行く。
そう、masayaの引っ越しの為に。
別れがたいあたしは、結局彼を市内のレンタカー会社まで送っていって、 我がままを言って一緒にランチをとってもらった。
普段と同じ会話をして、 何気なく引っ越しの段取りを話して、 できるだけ、普通通りにしようと思って。 そして、昼食が終わって、あたしは家へ。 masayaは遠い場所へ引っ越し。
気をつけてね。
あい。
運転気を付けていってらっしゃい。
じゃぁ、いってきます。
見送るのが嫌だったので、あたしは先に駐車場を出た。 そして、引っ越し用のワンボックスの運転席のmasayaを ルームミラーでそっと見た。
いってらっしゃい。
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