優しい=青い部屋=あたしとmasayaの日々。

2003年02月16日(日) 温泉 No.2

ほんのりと幸せを感じながら、masayaにくっついて眠った。



朝。携帯アラームをかけてた筈なのに。

ぜんぜん起きられなかった。
フロントから「朝食の支度ができました」の電話で、ふたりとも目覚める。



おはやう。

おはやう。

ご飯いきますかぁ。

あい。



下の広間に降りると、昨夜と同じ場所に今度は朝ご飯。だし巻とか、お味噌汁とか、干物とか、味付け海苔とか。
普段は朝ご飯なんて食べないんだけど、旅行に来るとなんか食べちゃう。朝からお腹いっぱいになってしまった。

朝食後は最後の温泉。
まだ入るの?あたしたち。
あい。入ります。当たり前です。温泉に来たのですから!


最初に入った岩風呂にも一度ちゃぽんと浸かった。



温泉だねぇ。

温泉はいいねぇ。

満喫したよぉ。



部屋に戻ってチェックアウトの用意をしはじめる。
着替えてお化粧して、荷物をまとめて。



ね、もう少し。


もいちど、あたしは感じたくて。
慌ただしく、慌ただしく、抱き合う。
ほんの数分。だったけど、やっぱりあたしは感じて
そして、とっても嬉しかった。


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宿をチェックアウトして、ずぅっと山を下って、途中有名な豪華な旅館を横目で見ながらのドライブ。貧乏なあたしには縁がないのかしら?



いつか泊まってみたひなぁ。

あい。さうですねぇ。



大きい旅館、小さい旅館、保養所、ペンション、民宿。いろんな種類。
いろんなとこ泊まってみたいなぁ。でも、お金かかっちゃう!笑


ねへねへ。良かったね。泊まったとこ。

さうだねぇ。値段のわりにはいいんじゃないかぁ?




景色をみて、お話して、そうこうしてるとあたしが行きたいって言ってた「おもちゃ博物館」に到着した。


博物館の入り口には、たくさんの懐かしいおもちゃが売ってる。あたしは嬉しくて、いろんなものを見たり触ったりしてるうちに、とっても欲しいものをみつけた。大きな人形のついたストラップ。

でも、ブリキのおもちゃ達のショーがはじまると館内放送があったので、急いで2階にあがった。ブリキの小さなおもちゃたちが、いろんな動きをする。こじんまりしたショーだけど、楽しめた。

館内を一通りみて、もいちどショップに戻る。あたしは欲しかったストラップを握りしめて、ペアを探す。…どこにもない。店員さんに頼んで飾ってあったのを無理矢理売ってもらった。


ねへねへ。これ、写真撮ってね。

と、2体のストラップを並べて、masayaの高級なデヂカメで画像を撮る。あたしを撮る時はテキトーなのに、こういう事をやらせたら、masayaは真剣。なんだかなぁ。
おもちゃ博物館で遊んでいたら、もうお昼時になってしまった。



新幹線が停まる駅にしては小さな駅。
駅前から少し行った場所にイタリアンなファミレス。
あんなに朝ご飯いっぱい食べたのに、結構な量を摂取。
ああ、もう絶対旅行から帰ったら太ってるよ。あたし。


駅前でお土産を調達することにした。
これと行って欲しいものとかもないんだけど。
お土産屋でみつけた一粒200円の梅干しをついついあたしは買ってしまう。


ああ、またそんなもんを。

masayaはそう言って少し呆れた顔。だって、食べたかったんだもの。どんな味がするのか知りたいでしょう?近くのバーガーショップでさっそく食べてみた。普通においしい。でも、200円の価値があるのかは疑問。

彼の携帯で帰りの新幹線の時間を調べる。ああ、今出たばかりだった。
あと1時間。でも、一緒にいられる時間が1時間長くなったと思うと嬉しい。



どうする?

どうしよう。

じゃぁ、うちの近くまで行ってみますか?ちょうどそれくらいには帰って来れると思うよ。



masayaのカッコイイ車の助手席に乗って、あたしは流れる景色を見る。思ったよりも田舎だ。何もない。masayaくんってこんなとこで生活してるのねと、興味深く見る。


彼が今働いている場所。
彼が今暮らしている場所。
飲みに行く店。
レンタルビデオ店。


別に何の意味もなく、時間潰しに連れてってくれたんだろうけど。
あたしはとても嬉しかった。ああ、これから、きっと「定型文」のメールでもあたしはこれで想像することができる。


残りの時間が少ない。
行きとは違う道を通って、駅に引き返す。
彼は運転しながらいろんな事を説明してくれる。
うんうんと頷きながらあたしは聞く。


金券ショップに連れてってもらって、新幹線のチケットを買った。ちょっと淋しい気分。ああ、もう帰らなきゃ。一泊って短いよね。でも、いっぱいいろんなとこ連れてってくれた。
とても楽しかった。




駅のロータリーに車はすぅっと進入する。
別れる時はいっつも淋しい。淋しいけど、仕方ない。


じゃ、ね。

あい。お疲れ様です。

うん。ありがとね。

いへいへ。だういたしまして。



車の中で小さくキスをして、あたしは彼の車から降りた。



あのね。
温泉連れてってくれて、ありがとう。
時間とってくれて、ありがとう。



また、逢える?




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~*Yuu
エンピツ