優しい=青い部屋=あたしとmasayaの日々。

2004年05月22日(土) 13時間。

土曜から夏の先行セールがはじまって、店は忙しい。

早番で午後6時過ぎにはあがれるはずだったが、そんな雰囲気はなく、すこぉし残業してからタイムカードを押した。


近くのレディスショップで少し話して、裏のライバル店へ行くと、そこの店長が泣きながら店から出てきた。なんでもマネージャーと電話でトラブルがあったらしい。現場の言い分と、会社の言い分が違うのはよくあること。
どちらの立場にも立った事があるあたしは、話を聞く。

「じゃぁ、ご飯いこうか。」

結局店が終わる時間まで待つ事になった。
もういちど、自分の店へ帰って、閉店作業を見守る。
まぁまぁの数字があがったので、今日はほぼ満足。

スタッフの子が、急に言う。

「てんちょー、てんちょの携帯が鳴ってますよ。」

確認するとmasayaだった。


なんだろう。土曜日のこんな時間に電話をかけてくることは珍しい。
折り返しでかけてみる。


「こんばんわ。どしたの?」

「はぁ。ヨッパライです。飲んでます。実を言うと今大阪です。」

「えっ?なんで?」

「結婚式なんだよ。帰るつもりだったんだが。新幹線がなくなりました。」

「はぁ。」

「泊めて下さい。」

「良いですよ。じゃぁ終わったら電話でも下さい。」


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店の近くの洋食屋で晩ご飯を食べる。
どこの店も、いろんな不満がある。
館の集客や、天候や、いろんな要因を会社は理解しない。彼らは数字しかみていないから。そんな話をひとしきりした。
午後9時半にラストオーダー。そろそろ帰ろっか。


携帯を見ると、masayaからメールが来てた。

「○○です。どうすれば良いでせふ?」

あたしはレスを返す。

「そっちまで行こうか?」


コンビニに寄っていると、またレスが入った。

「阪急電車。」


そか。電車に乗るのね。じゃぁ、来て貰おう。
最寄り駅まで来て貰うことにして、あたしは一旦家へ帰る。
散らかってるかもしれないし。確認しておかなきゃ。笑

家へ帰ってちょっとだけ片づけて、それから駅まで迎えに行く。
時刻は午後10時半。



へらへらと改札を出てくるmasayaが見える。
スーツ着てるし。七五三みたいだし。
ほぉんと似合わないなぁ。

「じゃんくならーめんが食べたい。」

相変わらずわけがわからない事を言うmasayaはコンビニへフラフラと入っていって、変なカップメンとミネラル麦茶を買ってきた。


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「お邪魔します。」

「あい。どーぞ。」


早速スーツを脱いでくつろぐ気満々のヨッパライだ。
あ。ネクタイはあたしがあげたやつだぁ。
あ。シャツもあたしがあげたやつだぁ。

そゆことを確認するとちょっと嬉しい。


じゃんくならーめんをずるずる食べるmasayaを横目でみながら、あたしは洗濯をする。お風呂にお湯を張る。

「お風呂入りましたよ。」

「今テレビを観ていますので。」

何?格闘系?
滅多にテレビを観ないのでこんなのやってるなんて知らなかった。K-1なの?

「ねへねへ。こういうの観てると無駄に力が入るよね。」

「そうだね。変なとこに力が入ってる気がするね。」

「うん。イイイーーーッてなる。」



メインイベントのボブサップを観て、案外すんなり負けるもんだなぁとか変なところに感心した。アレアレ?もう終わりなの?


「さて、風呂でも入るかー。」

「あい。入ります。」



うちの狭いお風呂場にデカイ人と小さいあたし。
別にふたりで入らなくてもいいのにね。
なんでふたりで入るんだろうね。


もうクセになってるのかもです。


masayaの背中をごしごしする。
大きいなぁといつも思う。
彼の大きさを一番実感するのは、背中を洗ってる時かもしれない。

トウガラシ入浴剤のおかげで、熱いです。



そろそろ上がろう。


時刻は日付も変わって、午前1時前。


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~*Yuu
エンピツ