9月末は仕事のラストスパーともかかっていて、とても忙しい。
相変わらずだが、masayaからは連絡のひとつもない。 彼が忙しいのはわかっているんだけど、連絡がまったくないのはとても淋しい。
普段は意識をしないように、こちらから連絡をとることは滅多にない。 意識して、凹んで鬱になってしまうと、今の仕事の状況に耐えられないと思った。
前回、彼は海外逃亡していて、あたしが送った泣き言メールも、送信日時からだいぶたってから読んでた。彼は彼で今の最先端部署及び新人教育で忙しそうだ。
「お元気ですか?いつなら電話して良い?」
期待はいつもほんの少しだけ。 返事が返ってこない事も多い。
午後8時半過ぎにメールが来ていた。
「今ならよいでつよ。」
携帯を手元においていなかったので、メールを見たのはもう10分ほど経っていたので、慌てて返事を送る。
「まだ大丈夫でせふか?」
送信。しばらくして携帯が鳴った。ディスプレイはテキトーな顔で微笑むmasayaだ。
「はぁい、こんばんわー。」
「あのねぇ、すごかったのよう。セールの初日とか。」
「そうか。それは会社もびっくりしたんだろう。」
「ねぇ、masaya君は元気なの?」
「元気じゃぁないですよ。とても疲れています。」
転職活動を一応やめたこと。 短期で学校に行こうかと思ってる事。 そんなことを話した。 借金を抱える生活はしたくはないこと。 出来れば働きながら資格をとれればいいなと思う事。
彼は聞いてくれる。普通に。 そして、たまに的確な指摘をしてくれる。 30分程話しただろうか?
「そろそろ仕事に戻ります。」
ああ、また今日も夜業ですね。相変わらずですね。
ぐちゃぐちゃになってる頭の中が、masayaと話す事で少し整理がつく。 いつもそんなかんじ。
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