優しい=青い部屋=あたしとmasayaの日々。

2005年11月12日(土) 夜から朝まで。2

もう午前1時だ。
後何時間?

ベッドに入るとすぐに言われた。

「ほらほら、くわへろ。」

「くわへ方なんて忘れちったよ。」

「じゃぁ教えてやるからくわへろ。」

「教えてくれるの?」

「教えてあげるよ。」

ヤダヤダ。んもういつもこうやって始めるじゃない!
くわへろと言われたけど、上にのって強引にキスをする。
舌が絡まると、身体の中心が痺れた感じがした。

「ほーら、はやくくわへろー。嫌なのか?」

「嫌じゃないよう。」

「せっかく小さいところでくわえさせようと思ったのになぁ。」

「つか、小さくないじゃん。十分だよ。」


舐めたり吸ったりくわえこんだり舌を動かしてみたり。
延々とそんなことをしている。時折頭を押さえつけれたたり、乳首を強く抓られたり。
その度にあたしは悶える。


「~*Yuuちゃんはフェラ好きさんだなぁ。」

「フェラ好きさんにされちゃったのよう。」

「わははは。何もしてないのに濡れてるぞぉ。」

「フェラしたからよう。」



「…さっき教えてくれるって言ったじゃん。」

「ん?根性だ!

「何よう。根性なの?」


しばらくくわえ続けていたけど、疲れたので、ちょっと休憩。
「ひさびさなので、顎がしんどいです。」「はぁ。」

指が入って来る。
あっ。なんだ?…んっ。どした?…はぁ。うん?
いちいち聞かないでよう。

引き抜いた指をそのままお尻へ。
ダメダメダメダメってば。
ダメじゃないだろ?

…くぅ。息が出来ません…。

そか。

入りませんよ。そんなのぉ。

仕方ない、じゃぁ萬個にでも入れてやろうか。


仰向けに寝たままニヤ笑いでそういう。
なんであたしが上なのよう!と少し抗議。そかそか。じゃぁっと。

…ひっ。あっ。

もう死ぬかと思った。
だってひさびさだもの。
痛いのか気持ちいいのかわかんないんだもの。
お腹の中を強く圧迫されてる。なんでそんなとこまで届くんだろう。
子宮が悲鳴を上げてるようだ。

四つん這いにされて、後ろから貫かれる。
激しく突かれる度に激痛が走る。
まだ、ちゃんと広がってないから。

…痛い。

慣れないとこの体位はとても痛い。
彼は逃げるあたしの肩を掴んで、目一杯入るように押さえつける。
痛みが徐々に快感に変わってゆく。

声が漏れないようにシーツを噛んで耐える。
後ろ手を掴まれると、逃げられない。そのまま激しく。

意識が虚ろになる。引き上げられて、座らされた体位のまま、前後に動く。
あ。ダメ。キタ…。


ふぅと離れると、彼は普通の顔をしているわけで、疲れたよというと、はぁと返す。
疲れたから休憩しますよ。と、あたしはまたくわえはじめる。
両足が震えている。それが少し治まるまで…。

「根性なの?」

「根性だよ。」

「でもさ、根性でしてても、イカナイでしょう?」

「なんだ?このままイッテ欲しいのか?」

「ヤだ。それはヤだ。」

愛撫を繰り返してると、また欲しくなるのはわかっていることです。

「…入れてもいいですか?」

「どーぞ。」


彼の身体を跨いで、少しづつ腰を沈める。
角度がわからない。ほんと、少しの間してないだけど、忘れるものなのね。笑
でも、身体がやっと思い出して来た。
少しづつ入って来る感覚がたまらなく好きだ。相変わらず。
でも、うまく入れられない。もう一度離れて、あたしは彼のモノをくわえる。
唾液を潤滑油にしないと、とてもじゃないと、痛くて入りきらない。

また同じ体勢で少しづつ。
あ、ふぅ。はぁ。

ため息をつきながら、腰を沈める。
やっと全部入った。いっぱいいっぱいな感じ。

前後に動くとコリコリと当たる。
痛くて痺れて、動きを大きくするとだんだんわけがわからなくなる。
突き上げられるとその快感が倍増する。

きっとわけのわからないことを口走っているんだろう。
そんな気がする。そして、イってしまうのです。
そのまま後ろに倒れ込んで、離れようとしたら、また引き寄せられてそのまま突き続けられた。

もうだめだよう。

イってもいい?

うんうんと頷く。すると、抱きかかえられて起こされた。


「うーむ。なんというか、変なタイミングでイってしまったなぁ。」

「…さうなんですか?」

「あい。あれ?このタイミングでイクのかー?な感じです。」

「はぁ。」

「まぁ仕方ないなぁ。イってしまったのだから。」

「終わった事はしょうがないですねぇ。」


ティッシュがまた遠い。
繋がったまま移動して、やっと手にする。
あたしが上で気をつけて抜いて、ふぅと息を吐く。

立ち上がろうとしたら、一瞬足に力が入らなかった。
喉が渇いたので、グレープフルーツジュースを。
「お茶を下さい」と彼。

グレープフルーツジュースでデパスをマイスリーを流し込む。


今何時だろう…。


時間を確認すると残り時間がわかってしまうので、時計を見るのをやめた。


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ベッドに並んで横になる。
もちろん、腕枕をしてもらうのだけど、雨も降ってて少し蒸し暑かった。

あたしは彼の右側に寝る。
腕枕をしてもらいながらポツポツと話す。


「あのさぁ、11月が12月に行きたかったんだけどね。」

「その時期は忙しいなぁ。予定が見えないというか。」

「やっぱり無理だということでしょうか?」

「無理かもだなぁ。」

「…もう逢えないってこと?」

「うーん。無理かもだ。」

「えっ?もう逢えないの?」

「11月12月だろ。無理だろう。」

「違うって。その先とか。」

「ああ、それは大丈夫だろう。」

なんだ。焦ったよ。
もう逢えないのかと思ったよ。そんなこといきなり言われたらあたし壊れちゃうよ。



寝息が聞こえ始める。

「あのさ。がんばれって言って。」

「うーん。がぁんばれぇ。」

「なんだよぉそれ。」



「あのね…あたしもね、いっぱい不安なの。
今、どこにも言っていけないの。masaya君にいったってどうなるもんじゃないんだけどね。
でもね、弱音吐くところが、どこにもないの。
マダームも忙しいし、みんなよりお姉さんだし、ちゃんとしてなきゃって思うの。
…だから…来てくれて、ありがと…。」




話しているうちに涙が出て来た。
彼は聞いてるのか聞いてないのか、わからないけど。
震えるあたしの身体を引き寄せて、ずっとトントンと叩いてくれていた。

無意識でもなんでもいいや。
抱きついてキスするとちょっと安心した。

しばらくすると本格的な寝息が聞こえる。
相変わらず寝入りは素早い人だなぁ…。
「お布団を発明した人はえらひよぉー。」ってまた言ってた。


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眠れない。
導入剤を飲んだのに、眠れない。
暑いのもあったけど、もう数時間と思うと余計に眠れなかった。
起きだして、お茶を少し飲む。
睡眠導入剤を足そうかと思ったけど、時刻を見て午前5時半だったので、やめた。
あと、3時間くらい。今飲んでしまうと起きられないから。

気休めにデパスを1錠。
眠くはならないけど、少し落ち着いた。
ベッドからずり落ちて、下半身丸出しで寝てる男はマヌケに見える。
でもこのマヌケさんにいつも助けられてるのだね。あたし。

masayaの足をベッドに上げて、お布団をかけて。
朝までもう少し。あたしも少し眠らないと…。


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あたしの携帯が7時に鳴った。「起床フォー」。HGだ。
こういう時くらい他のに変えておけばよかった。
8時過ぎには彼もむにゃむにゃ言い出す。

起きた?

ふぁい。

身体を絡めると、元気なモノを確認。
あ。勿体ない。
…何が勿体ないんだか。笑

勿体ないので、またくわえる。
そして、勿体ないのでまた乗ってみた。
恒例行事ですね。

彼の携帯で9時のアラーム。着信なのかしら?
そんなことはどっちでもいいんだけど。
相変わらず朝はあたしだけしかイかないし。典型的な夜型の人だよねというと、そうですねと言われた。


出かける用意をして、彼の写真を数枚デジカメで撮った。
なんだ、スーツ着ていかないの?期待してたのに。
皺になるから向こうで着替えるんだよ。

もう送っていかなきゃ。

「masayaくん。」

「ん?」

「もう一度がんばれって言って。」

「がんばって生活しておくれ。」

「あい。また何か相談乗って下さい。」

「あい。俺に相談出来る事なら。」

「ありがと。」


スッピンのままキャップを深くかぶって、あたしは車に乗り込む。
彼も大きな荷物を持って、車に乗り込む。
新大阪までは20分程。



何を話したんだろう。

ここのお店が変わったねだとか、こんなになったんだなとか、大阪は都会だなとか、そんな話をしてたと思う。

新大阪に近づいて来た。

「またいってもよい?」

「あい。どーぞ。」

駅に入る前で、車が渋滞して進まない。


「ここで降りる?」

「降りますか。」

慌てて降りて、降りたとたんに渋滞の列が進みだした。
歩道を歩く彼を振り返ってみる。

…バイバイ。

珍しく、彼もこっちをみて手を振った。


時刻は午前10時。
午後11時半からだから、10時間半。
夜から朝まで。過ぎてみると一瞬みたい。



あたしはそのまま帰るつもりだったけど、思いついて心療内科へと向かった。
ちゃんとしないと。
がんばれって言ってくれたから。
彼のがんばれがきっと一番効くんだから。


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薬を貰って、途中のコンビニに寄ってお昼ご飯を買って、
帰る途中になぜか涙が出て来た。

バカ。何泣いてんの。あたし。
ちゃんと来てくれたでしょう。
スケジュール的にはほんとは無理だってわかってたでしょう。
通り道って言ってたけど、実際だいぶの寄り道でしょう。
予定を繰り上げてまで来てくれたんでしょう。


わかってるんだけど。
…ちょっと短いよぅ。


自分で自分をなだめすかして、家に帰ると、テーブルの上にグラスがふたつ。
さっきまでいたんだなぁと思うと、余計に寂しい。

精神安定剤は切れたらパニックになるから
自分に合った使い方で良いんだろう。

きっと、常用しちゃぁダメなんだよ、ね。




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~*Yuu
エンピツ