2004年04月16日(金) |
小説「クレオパトラの夢」/「陰摩羅鬼の瑕」/「今日からマのつく自由業!」 |
■クレオパトラの夢/恩田陸
ミステリーというよりも、物語の雰囲気や人物描写が面白くて一気読み。 他人なのに分かり合えたり、双子なのに疑心暗鬼になったり。 謎解きというよりも駆け引きのスリル・・かな。 ま、でも謎は一応(?)解明されるけど。
メイン人物の恵弥のキャラが面白い。 恵弥は既刊の「MAZE」のあの女言葉で喋る男の人だったのか。 気がつかなかったよ。 作品自体の印象が全然違うから。 もう一度、「MAZE」読んでみようかな。
■陰摩羅鬼の瑕/京極夏彦
・・あれ?なんだかいつもよりさくさくと読めてしまった気が・・。 前作に比べて本の厚みも薄いけど、それだけじゃないよね。
読みやすいといえばそうだけど、何か物足りない・・・。 んー、登場人物も少ないよね。 榎木津が冒頭から出てきて、すごく嬉しかったけど、あんまり活躍してないのが残念。 目が見えなかったからかしら。 もっと暴れてくれないと寂しい。 その分、関口君が頑張ってましたけど。
テーマは「死」ですかね。 死の概念については、なかなか興味深かったです。ナルホドです。
犯人は、あーこの人しか考えられないけど・・と思ったら、そうだった。 (犯人だけね、動機や手法は勿論サッパリ)
全体的にこじんまりとまとまってしまった感じ。 でも、面白いことには変わりない。 次作も楽しみ。 何年後だろうか・・・・。
■今日からマのつく自由業!/喬林知
アニメ「マ王!」の原作本、衝動買いしてしまいました。はははー。 京極堂の合間に読むと、まるで速読してるかのように読めてしまいます。
楽しいです、テンポいいし。ギャグも好き。 小説というよりはマンガ読んでるような感じですが。
周りに流されつつも、正義感の強いユーリ、いいですね。
これって・・・もしかして(もしかしなくても)・・ほのかにBL? アニメでもギュンターはそれっぽいし、ヴォルフラムもそんな感じがしてきたぞ・・・。 いやぁ、ギュンターいいわ。好き好き。がんばれー。
調べたら、シリーズ結構出ていた。 全部読むかは、まだ未定。 いろいろ煮詰まった時なんかに、読みたくなりそうです。
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