セシルの日記

2004年05月28日(金) 小説「百鬼夜行―陰」・「百器徒然袋―雨」


■百鬼夜行―陰/京極夏彦

短編集です。

初めは全然気がつかなくて、途中であれ?これどっかで・・・なんて思いながら読み進めてて。
は?「柚木加奈子」?
ん?中学生と若い女とさえない男の家族らしくない3人家族?
これって、これって、この前読んだ、京極堂シリーズの「魍魎の匣」の登場人物じゃない!?
あれ?それにこの主人公は、あれだ、「絡新婦の理」に出てきた人じゃ?
ええー?これってそういう本だったの?
どこにもそんなこと書いてなかったのに。
へぇ〜、面白ーい。

10編収録されてますが、全部、京極堂シリーズなのかな?
2編ほど、ちょっと思い出せなかったけど。
(図書館派なもので、こういうときに本棚からささっと取り出して、確認できないのは淋しいなぁ)
京極堂シリーズに登場した人達のサイドストーリーという感じで、ちょっと面白かった。
最後は言わずと知れた・・・、関口さんでしたね。

妖怪小説と銘打ってありますが、妖怪が出てきておどろおどろしいというのではなく、
人の心が生み出す、妖怪という名の闇といった感じ、かな。



■百器徒然袋―雨/京極夏彦

知らなかったよ・・・。
こんな本があったなんて・・・。

京極堂シリーズを読んでいて、もっと榎木津の活躍を見た〜いと思っていたら、なんと。
ありましたっ!
丸ごと1冊、榎木津礼二郎。
すごいよ、すごいよ、ばんざーい。

いやぁ、笑った、笑った〜。
なんかこの本変です。
榎木津探偵は相変わらずの傍若無人っぷりですが、他の人もいつもと違うの。
だって、京極堂がお腹を抱えて爆笑するなんて!
みんな、キャラが変わってる。

これもたくさんの榎木津語録がありますが、やっぱこれかな。

榎木津懲悪

木場さんの「どこの言葉だよ」のつっこみもよかった。

薔薇十時探偵団一味」っていうのもいいなぁ〜。(ものすごく怪しい一味です)

んー、でもやっぱり活躍してるのは京極堂なんですね〜。
榎木津探偵も活躍してるけど、活躍の意味が違うし。(ただ壊してるだけ・・・。でもそこが好き)
一応(?)、探偵小説って書いてあるよ。

あー、面白かった。
京極堂シリーズを先に読んでよかったですね。
ちらほらとシリーズの事件のことも書かれているし。

これ、買っちゃいそうです。

続編ないのかなぁ?
もっと読みたい。



****只今読書中****
<黄昏の岸 暁の天/小野不由美、今昔続百鬼―雲/京極夏彦>


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