即興詩置き場。

2002年02月03日(日) いったい何を企んでるんだ僕のかわいい子猫ちゃんたち


会社の社長の話でもしよう。

はっきり言って、
俺より頭の切れるヤツはそうそういないと思っていて、
(と書いちゃうのが俺の馬鹿なところなんだけど)
社長はその、「俺より頭の切れるヤツ」なのね。
あの仕事っぷりは舌を巻くね。量じゃなくて、質に舌を巻く。

今勤めている会社は社員10人くらいのすごく小規模なところで、
給料はすごく安いんだけど(笑)、
あの社長の下でなら別にいいやって思える。思ってる。
というか、いろいろ盗める。

社長は社長で、俺のことを全面的に信頼してくれていて、
俺はたいていの職場で上の人間と衝突してきたんで(爆)、
今はすごくやりやすいのね。
俺のマーケティングリポートはほぼノーチェックで通してくれるし、
(つーかチェック入るようなもんを作ってるつもりはないけど)
俺は俺で、
たとえば俺が作ったデータ関連の商品が
もちろん営業のおかげでもあるけど
年間数千万の利益を会社にもたらしてるとか、
ギブアンドテイクの関係が上手く成り立ってる。

俺が詩を書いてなかったら、
もっとね、あの会社できちんと働いてるね。
今は50%くらいだな。会社に費やしてる労力は。
で、詩関連の労力と妻と遊ぶのに20%ずつ(笑)。
残り10%は秘密です(爆)。
ま、逆に考えれば、
仕事やめて食っていけるなら、
70%くらいの労力を詩に費やせるんだけどね。
でもだいたいみんなそんなもんだよな。
会社より詩のほうが好きだけど、
労力の使い方は好き嫌いではなく責任と比例するので。



さて。
とりあえず某所にアップした即興詩を記録しておこう。
テーマ詩のコーナーで、このときのテーマは「チャット」。
予選落ちの詩(爆)。
世間は主題と表現の両方がわかりやすいものを求めているらしい。
えっと、後半、さいとういんこさんの詩のパクリがあります。




「いったい何を企んでるんだ僕のかわいい子猫ちゃんたち」



参加している女の子の名前がすべて
昔付き合っていた女の子の名前と一致しても
慌ててはいけない
もちろんそれはただの偶然
たぶんおそらく
偶然だと思いたい

参加している女の子がすべて
思い出話を秘話機能で語り出したとしても
慌ててはいけない
もうそれはただの偶然
ではなく必然なのだけれど
慌ててはいけない
知ってるのは僕一人
女の子は誰も知らないここにいる女の子全員が僕と寝たことあるなんて
誰も知らない
知ってたら怖い

深呼吸をひとつ。
(もちろん僕が深呼吸したなんて誰もわからない)
そして手際良くかちゃかちゃと
キーボードはキーを打たれ
電話線は何も考えずに電気に変換された言葉を送り
モニタは望んでもいないくだらない言葉を映し出され
そして僕はそれぞれの会話をクリアするのに精一杯で
まったく
辟易している
辟易している
僕は辟易しながらおののいている


意思をもて石を持つもの そのいしを投げつける先に僕は佇む(即興短歌)


そんな夜もあるよベイビー
そんな夜もある
思い出話にもなれない
そんな夜は
詩を書くしかないじゃないかベイビー
詩を書くしかない
詩を書いてみんなに見せようベイビー
子猫ちゃん全員に見せるんだベイビー
そしてみんなに笑ってもらうんだ
みんなに石を投げてもらうんだ
そして本当に
本当にこの僕と寝た女の子がこの詩を読んでも
僕は平気なのさベイビー
だって全部フィクションなんだから
わかってるくせに
ベイビー




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