2002年02月06日(水) |
お母さん。お父さんはいつまで冷蔵庫の中で寝てるの? |
お母さんお父さんシリーズ(勝手に命名)はなんか面白そうなのでしばらく続けよう。
詩において言葉を用いるときには、 「裏を匂わせる」ってのが重要で、というか、基本で、 裏がないとただの心情吐露や説明で終わっちゃうのね。 叙景詩だろうと抒情詩だろうとそれは同じ。叙事詩は当てはまらないかも。 ま、言葉を言葉のまま使わないのが詩の基本です。 そこから先の道程がまた長いんだけれど。
「好き」なんていうありふれた言葉も、 その一言で隠された背景を示すことができるなら、 「好き」という言葉が詩として活きてくる。 ときどき勘違いして、 その裏側やそこに至る過程まで丁寧に詩で説明しちゃう人がいるんだけど、 それは本末転倒でしょう。 「好き」という言葉を「好き」という意味でしか使えませんってさらけ出してるようなもんだ。
というわけで、 ときどき「自分の気持ちを素直に言葉にすればそれが詩だ」という人がいるんだけど、 俺自身はそれを否定します。完全否定。全面否定。 「好き」という言葉を 「好き」という意味を立ち現せるためだけに使うなんてもったいない。 そんなもったいない使い方したくない。言葉に失礼だ。
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