即興詩置き場。

2003年07月18日(金) 35.髪の長い女



髪の長い女


「何これ」とベッドから妻が起きてくる
「知らない」
本当に知らない
私も妻も短髪で
まったく身に覚えがない

妻はその髪の毛をじっと見つめている
何も言わないその姿を
私はじっと見つめるが
妻は私を見つめない

そういえば
髪の長い女が夢に出てきたことを思い出す
その話を妻にしようかどうか迷う
妻はまだじっと見つめている




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