七転八倒 〜彩音の日常&育児日記〜
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2005年01月17日(月) あれから10年

阪神淡路大震災。
あの日の私は、まるで昨日の私のように、一日中具合が悪くて寝ていた。
まだ息子もいなかった頃。
目が覚めたのは午後9時。私は何も知らずにテレビをつけた。
何が起きたのかわからなかった。爆発事故?!
その日は具合が悪くて、またそのまま寝てしまい、次の日初めて大地震が起こったことを
知った。
あの年は、私の体調が最悪だったのにもかかわらず、息子を妊娠、そしてツワリのまま
年を越した。

なぜか今日、息子は自分の赤ちゃんの頃のアルバムを引っぱり出し、見て喜んでいた。
なんだか世紀末を感じさせるようなできごとのあった年の翌年、1996年に息子は仮死で産まれた。
現在息子が軽度知的障害なのは、その時仮死だったからなのか、当時も今も原因は全くわからない。
そんなことは微塵も感じさせないような笑顔で、アルバムの中の息子はあやされて笑っている。

阪神淡路大震災の頃は、まだ姿形もなかった息子は、今年9歳になる。
さっきも生意気な口をたたいたり、マツケンサンバの替え歌を歌っていた。(^_^;)
この1年で、ずいぶんボキャブラリーも増えたような気がする。

10年はあっという間だったような長かったような。
でも、阪神淡路大震災の被災者の方々には、きっと私たちの想像もつかないような苦しみの日々だったのだろう。
生きたくても生きられなかった人たちもいるのに、自ら命を絶つ人たちもいる。

高校時代、体育の先生がこう言ったことがある。
「死のうとするヤツは勇気のないヤツだ」
乱暴な言い方かもしれないが、私もそう思う。
生きることは、楽しいことばかりじゃない、つらいことの方がたぶん多いと思う。
でもせっかくもらった命、カンタンに無くしていいわけねーだろっ?!
鬱を持ち、いまだに時々発作のような病状も出る私だが、息子のためにも自分のためにも
強く生きていきたいと思う。


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