父の死を早めたのは私かもしれないという思いがずっとありました。
私は、「人が生きる意味」というのをずっと探していて。 その答えを与えてくれない両親や教師をはじめとした大人たちにずっと苛立っていました。
死に行く父に、「生きているということの意味がわかるかもしれない」と期待して、「あなたの生きる意味は何?」と無言で問い詰めてました。
父が死んで、 多くの人々が悲しみました。
父は、多くの人に愛されていました。 父はただ、自分がすべきことをやっていただけ。 そして、人と自分を大切にしていただけ。
大切なのはそういうことなのかもしれません。
生きていることに意味なんてない。 植物が光に向かって生長するように、 人もただ「光」に向かって成長するだけ。 ただ生かされているだけ。 そこに意味などない。 意味なんて求めなくていい。 君はそこにいればいい。
私の思いなんかに関係なく、 きっと父は天寿をまっとうしたんだと、今では思います。 かっこいい人でした。
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