ADDA通信

 

 

特集・質問にこたえるの巻 その1 - 2002年04月28日(日)

いつのまにかゴールデンウィークですな。キッズたちの声が外から毎日聞こえるのはいいかんじです。なごむ。

さて、今回は予告通り、Q&Aコーナーです。数少ない貴重な質問に対して、出来るかぎり簡潔にわかりやすく答えてゆきたいと思います。よろしく。

:「プリプロ」の意味を教えてください。あと、「ミックス」って具体的にどんなことをするんですか?

どうも。こんばんは。「プリプロ」って言葉、何度かこの日記で出てきましたね。プリプロというのは、本番のレコーディングをスムーズに進めるための仮レコーディングみたいなものです。

ひとつの曲をつくるとき、大きくわけて、録音する機会は3回あります。

第1段階:デモテープ

大まかにいうと、各人がつくってきた楽曲をレコーディングメンバーに聞かせるための音源です。内容は人によってさまざまで、うちのボーカルの場合は弾き語り(ギターと声)で持ってきますし、僕の場合は打ちこみでドラムやベースも入れて、ある程度曲のイメージをつくりこんで持っていきます。

で、これをもとにバンドで演奏しながらある程度サウンドを固めていきます。

第2段階:プリプロ

プリプロというのはPreProductionの略です。本番のレコーディングに時間をかけると、そのぶんコストもかかるし効率も悪いです。というわけで、本番に入る前にある程度のシミュレーションをこの過程にておこなうわけです。この作業はロボピッチャーの場合主に僕の自宅スタジオでやります。具体的には、練習である程度固まってきた演奏を仮に全部録音して聴いてみて、全体像をしっかり把握します。そして曲の構成、テンポ、フレーズなど、細かい部分をチェックしてゆきます。この時点で曲の90%以上が固まります。

第3段階:本番レコーディング

プリプロである程度内容が固まったら、あとはサクッと録るだけです。しかし、この時点でも良いアイデアが浮かべばそっちを採用したりします。ロボピッチャーのレコーディングでも、ベースラインをごそっと変更したりしました。あれはエキサイティングだったな。

で、「ミックス」は主にこの録音作業の後に行われます。
レコーディングが終わった段階で、録音テープには各楽器の音がバラバラに収録されています。ボーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラム・・・等など。それらを全部並べて、各パートの音量が適切に聞こえるようにバランスを調整していくのです。この作業をちゃんとやらないと、「ボーカルでかいなあ」とか「ベース全然聞こえないよ」なんてことになるのです。普段市販のCDを聴いていてそんなこと気になったりしないと思いますが、それはプロがちゃんとミックスしているからです。まあこの作業も具体的に言えばものすごく奥が深くて、「音量調整」などという範疇を超越したさまざまな大スペクタクルが展開されるわけですが、そこはまぁ、機会があれば実際にみてもらうのが一番はやいです。ハンカチ必須(やや誇張)。

ミキサー
これが、ミックスに使う「ミキサー」というやつです。そのまんまやな。
これはうちのです。ぼろいです。


簡潔に答えても1個のQ&Aでこんなに内容が多くなるなあ。というわけで、何度かに分けて掲載することにしました。次、いってみよう。


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