おひさまの日記
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2003年07月10日(木) 欲しかったものは、本当に欲しかったものじゃなかった

欲しくて手にしてみたら、
それが本当に欲しいのではなくて、
それを手にすることによって、
別の何かを満たそうとしていることに気付いた。

手に入れるために、安っぽく提供するもの、
それは、私自身であり、
その代償として手に入れたのは、
偽りの、刹那の、ちっぽけな満足感だった。

そして、残ったのは、
なんとも言えない惨めさと、
なんとも言えない後味の悪さだった。

苦い。
なんて苦い味なんだろう、私の欲しかったものは。

私は、必要以上に自分を与えないと、
誰かを引き付けておけないと信じていて、
いつも自分を安易に放り出す。
放り出すものは、いかにも人が欲しそうなものであり、
目先、誰かを引き付けるに足りるものだ。
それは、私が見えない顔を歪めながら差し出すもの。
時には、自分が顔を歪めていることにさえ気付けないほどとても巧妙なもの。

確かに、一瞬恐れを払拭はしてくれるものの、
それは、恐れがなくなるのではなく、
恐れから目をそらしているに過ぎないことに気付く。
その恐れとは、誰かを失うということ
その恐れに基づいて、インスタントな行為や供物を人に差し出す。
「とにかく、まあ、ちょっと、ここにいてよ。
 私のとこにいればこんなメリットもあるでしょう!?
 美味しい思いができるでしょう!?」

でも、そんなことをして維持させている人間関係は、ただ苦しいだけだ。

私は満たされたいのだ。
本当の意味で満たされたいのだ。
安らかに満たされたいのだ。
それなのに、戦略を練り、武器を駆使し、戦い、
エサとでも言うのだろうか、それを撒いて、
手っ取り早いところでチープなもの、
つまり、かりそめでしなかい関係を手に入れ、
ひりひりした心をごまかしている。
それで、愛を、良好な人間関係を、手に入れたと信じたいのだ。

魂が成長するために、宇宙は巧妙なトリックを仕掛ける。
そのトリックは、愛を愛に見せない。
愛を手に入れるために、痛みを与える。
私達は、痛みのない場所へと逃げて行くが、
そこにあるものは、ただの簡易舞台で、
即興のドラマが演じられた後、それは跡形もなく消えてしまう。
だから、私達は次へ次へと逃げ続ける。
本当の愛の種はいつもそばにあるのに。

私が欲しかったもの、
それは、きっと幻想なんだと思う。


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