おひさまの日記
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| 2003年09月07日(日) |
ちょっとしたことだけど、やってみよう |
誰かと接する時、 自分の中でその人にあるイメージや感情を持って接すると、 その人はその通りの人になる。
「ムカつくんだよ、こいつ!」 と思って接すると、本当にその人の言動にムカつく。
「結構イイとこあるんだよな」 と思って接すると、なんかいい奴だな、と思えることがある。
これは面白い。
カラクリは簡単。 自分がその人にあるイメージや感情を持った時点で、 もう、色眼鏡をかけることになる。 だから、その色で相手を見ることになる。 「ムカつく奴」というレッテルを相手に張った時点で、 その人は何をしても「ムカつく奴」にしか見えない。 また、こちらも、ムカつく相手に対するそれなりの態度を無意識に取るものだ。 それが連鎖していく。
そして、日常、私達は、 無意識に相手に先入観を持ち、その反応によってコミュニケーションしている。
これを意識してみると、人間関係の中で面白い体験ができる。
誰かとコミュニケーションする時、 今この人にどういうイメージや感情を持っているか、まず自分を観察する。 そして、それがネガティブなものだったら、そこでちょっと視点を変えてみる。 「この人は、大丈夫、絶対に大丈夫」 そう思ってみる。 この「大丈夫」には大きな意味が含まれていて、 『この人は何があっても絶対に大丈夫、本当は素晴らしい人だよ』 という意味とでも言っておこうかな。 意識的にそう思ってみる。 そして、その上でコミュニケーションしてみると、相手が違って見えたりする。 もちろん、言葉は悪いが、性根が腐ったような人もいるので、 そういう人が根本から変わるようなことはまずないだろう。 でも、その瞬間は、こちらが持ったイメージや感情のような人になることも多い。
私の場合、軽い挨拶や世間話の間柄で、 深く長く話すとどうもトンチンカンな人とでも、 こうして心地よい関係を作れることを体験している。 すべての人と深くがっしりとした関係を作らなくちゃならないわけじゃない。 でも、どうせなら、接する人みんなと気持ちよくありたいし、 そうなったら自分が楽しい。
人を責めたり、嫌ったり、憎んだりすることは、とても疲れることなのだ。 ものすごいエネルギーを消費する。 それに気分も悪い。 とにかく、自分がへとへとになるのだ。 そうしないで過ごせる時間が増えたら、人生結構楽しくなる。
だから、試しにやってみるといいんじゃないかな。
と、私が言うと「無理です!」と答える人がいる。 確かに最初は難しいかもしれない。 無意識に反応しそれに準ずるコミュニケーションを、誰もが取って来たのだから。 でも、逆に言うと、それもただのクセなのだ。 クセを直すのに時間がかかることはあっても、必ず直る。 そして、クセを直すには、 それをやめるようと続けて意識することだったり、 新しい習慣を継続することで自分にしみこませていくことだったり、 そういったちょっとした心がけでできるのだ。
だから「無理です!」と取り組みを否定した時点で、それはもちろん無理だ。 そして、それは、 「あいつはムカつく奴」と思った相手がムカつくのと同じで、 「私には無理」と思った自分がその通りになるなのだ。
実験するような遊び心を持ってそういうことをしてみると、 人生はグンと楽しくなってくる。 人が変わってゆく光景、人が変わって見える光景を目の当たりにしていくと、 私達は人生に光を見始める。 人がどうこうではなく、自分がどうこうなのだと気付く。 自分が変われば相手も変わることを知っていく。
カタイ話はいいや。 試してみると面白いです。 誰かと接する時、相手に持つイメージを意識していいものに変えてみよー。 嫌いな人が減ると、苦手な人が減ると、それだけで日々が楽になる。
それをする時のポイントは、それと、やらなくちゃ!と思わないことです。 遊びのつもりでやってみる。 自分の意識を観察してみて、気が向いたらやってみる、くらいの感じで。 義務になるとなんでもできないから。 ひとつ道具が増えたくらいの感覚で。 時に、新しい道具使ってみるか、みたいな感じで。
それと、相手に期待しないことです。 こんなんじゃーどうにもならないほど心が疲れている人もいるし。 それをやってもイヤな人とは、ひとまず、ほどよい距離を置くに限ります(笑)
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