おひさまの日記
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2003年12月02日(火) |
everyday is a good day |
私の親友たおが、 PIE BOOKS(ピエ・ブックス)からエッセイを出した。 今日、その本が私の手元に届いた。 タイトルは「everyday is a good day」。
これまでにも、彼女は数多くの本を出版してきた。 手作りの石けんや化粧品のレシピを中心に、 彼女の人柄が垣間みられる言葉がちりばめられたその著書は、 たくさんの人の支持を得ている。
エッセイ「everyday is a good day」、 「毎日がいい日」というタイトル。 私は彼女のその本を読んで泣いた。 淡々と過ぎていく普通の日常がこんなにも美しいなんて、 私はきっと知らなかったのだろう。 喜びも悲しみも、なにもかも、すべてが混在する人生が、 こんなにも愛おしく、尊いものであることを、 たおは改めて教えてくれた。
また、その本の中に使われている写真は、すべてたお自身が撮ったものだ。 彼女がカメラのファインダーを通して切り取る日常は、あたたかくやさしい。 プチ・プチ写真集のつもりで開いてもいいくらいだと感じる。 一度だけ訪ねたことのある彼女のアパートの様子が写真の中にあると、 私は「ここ知ってるんだよ!」と、子供みたいにはしゃぎたくなる。
たおは私のことも書いてくれた。 とっても嬉しかった。 とっても嬉しい、なんて言葉では、 この喜びと感動は表現しきれないないんだけど、 他に言葉がみつからない。 おおげさかもしれないが、生きててよかったと思う。
たおは、セラピストである私の専属セラピストみたいなものだ。 いつもはほどんど連絡も取らず、 メールもほんの数行の短いものをたまーにやりとりする程度だけど、 とても苦しくなった時、私はたおに長いメールを送る。 これまで何度彼女に救われてきたことだろう。 私に中にありながら、それでも言葉にならなかったもどかしいものを、 的確に言葉にして返してくれることもある。 私よりもたおがセラピストになった方がいいんじゃないかと思うくらいだ。 本当に。
私が惹かれ、尊敬し、愛してやまないたお。 彼女のエッセイの最後に、とても心にしみる文章があった。 ここにそれを紹介し、 この日記を読んでくださっているみなさんにも贈りたいと思う。 ごくありふれた誰の日常の中にでもある輝きに気付かせてくれるたおのエッセイ、 みなさんもよかったら読んでみてください。
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everyday is a good day.というタイトルは、 私がマークから学んだ生きるということを言葉にしたものだ。 goodというのは「いい」という意味だが、そこにはドラマチックなよさはない。 エッセイの中では「まずまずいい日」という言葉を使ったが、 goodというのは、そんな可もなく不可もなく、 ややニュートラルな意味合いのよさを表している。 生きるというのは、たくさんの体験と感情に包まれながら、 淡々と流れてゆく時間を通り過ぎてゆくgoodなことなんじゃないかと思っている。
「everyday is a good day」著・小幡有樹子(ピエ・ブックス)より抜粋
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