おひさまの日記
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体が傷を負えば痛む。 けれどいつか傷は癒え、痛みも遠のく。 時間はかかるけど、痕は残るけど、 元気になる。
心もきっと同じだ。
傷を負えば痛む。 けれどいつか傷は癒え、痛みも遠のく。 時間はかかるけど、痕は残るけど、 元気になる。
私の左腕には、10代にリストカットした痕が残っている。 精神が荒廃の極みにあった頃だ。 臆病な私がしたことだから、 今ではよく見ないとわからないくらいうっすらとしたためらい傷ばかりだ。 いちばん大きな傷は左手の甲にあって、目立つっちゃあ目立つ。
時々、その傷を見て思う、と言うか、 傷を見ても何も思わない自分に気付いて思う。 もちろん、傷はない方がいいけど、それは私が今ここにいる証、 これはこのままこれがいい、って。
人間の不思議。 傷付くことでしなやかになる。 傷付くことでやさしくなる。 深手から癒えた人は、そこに新しい世界を見る。
私は、決してほめられない10代、20代を過ごしてきた。 ここに書くには臆するほど、色々なことを体験してきた。 でも、だからこそ、思う。 誰でもそこから這い上がれるんだと。 私も這い上がれたから。
それに必要なのは、時間だけだ。 なぜなら、肉体にも、精神にも、自然治癒力があるからだ。 肉体は、より健やかであるために、 精神は、より高く成長するために、 宇宙の法則に導かれ、自然に癒えていく。 それが人間の不思議だ。
だから、私は、信じて待つ。 自分のことも、 あなたのことも。
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