おひさまの日記
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以前、アンナに、 「女は見た目が大切だよ」 と、私が話しているのを聞いたあるママが、 「ずいぶんすごい教育してるのね」 と、苦笑した。 確かに誤解を招くような表現だ(笑)
私が言う「見た目」とは、顔の造作やスタイル云々を言うのではない。 その人が内面に秘めたものがにじみ出て作り上げるもの、 その人自身の輝きみたいなものだ。
ある本にこんなことが書いてあった。 「美しさとは内なる輝きであり、 それは他人が観察したり感じ取ったりできるスピリチュアルな資質なのです」
言い古されたことだけど、人の内面は外見に反映する。 ものすごい美人でスタイルもいいのに、なぜかあまり魅力を感じない人、 逆に、ごくごく普通な感じなのに、とっても魅力を感じる人、 そんな人に出会ったことがあるのではないだろうか。 外見だけに執着して心のブラッシュアップはさっぱりなのが前者で、 その人だけが持つ本来の資質とそれを輝かせようとする努力が 外見ににじみ出ている人、そんな人が後者なのだと思う。
自分のコンプレックスをカバーして、長所を生かすこと、 これは、内面においても、外見においても、とても大切だと思う。 例えば、オペラ歌手の森久美子さん、 太っているというともすればコンプレックスになりがちな部分を、 自分の個性にして、とても魅力的なキャラクターを作り上げている。
また、こんなことを聞いたことがある。 ある医師が、患者を退院させるかどうかの判断の際、 手元に鏡を置いているかどうかを目安にするのだそうだ。 鏡を置いて、自分の髪や顔、身なりを気にする人は、 必ずと言っていいほど回復するのだという。 逆に、病状は悪くなくても、一切自分の身なりを気にもしない人は、 心では、まだ回復する準備ができていないことも多いという。
私の所にいらっしゃるクライアントさんでも、 来始めた頃はおしゃれに全く興味がなかったのに、 しばらくすると自分をきれいにしたり、着飾ったり、 好きなものを持つことに興味が湧いてくる人がいる。 それは精神的な回復をも意味するし、とっても素敵なことだと思う。
今や時の人となった江原啓之さんもおっしゃっている。 「きれいになろうと思う心はとても大切。 その心の姿勢が内面のエネルギーを引き出すんです」
卵が先か、ニワトリが先か、と同じで、 外見の美しさのために、 内面を磨くことから初めて、外ににじみ出させるのも、 まずは外から自分を変えてみて、その気持ちで内側が輝き始めるのも、 どっちもアリだと思う。
私は形から入るのが好きな「外から派」だ(笑) 落ち込んでる時は、髪型変えたり、髪色変えたり、 思いきって好きな服やアクセサリーを買ったり、 雑誌のモデルさんのメイクを真似してみたり。 とにかく、好きなものを自分にあてがったり、 素敵だと思う人をひたすら真似たりする。 何事も全ては人真似から。 真似て、自分に合わなければ、変えればいいし、 それを繰り返して自分に合うものを見つけていけばいいかな、って思う。
すべての人に「適度なナルシスト」になってほしいと、私は心から願う。 その人にしかない美しさを、誰もが必ず持っているのだから。
部屋の掃除や片づけ、模様替えなんかも、外見を整えるのと同じことだね。 気分がくさくさしてる時は、思いきってやってみたりすると、 パシッ!と自分が切り替わるのを感じることがある。
アンナにはそういうつもりで話してたんだけど、 やっぱり、端折り過ぎてるよねぇ(爆) 成長の過程でしっかりとフォローするつもりの母であった。 本当の意味の美人であれるよう努力する人であれ、と。
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