おひさまの日記
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写真展ふたつとギャラリー、今日はなんてゴージャスな1日だったんだろう! まめこ(家でのコードネーム)感激!
abuが出不精番長の私を引っ張り出し、向かったのはお江戸。
まずは渋谷のギャラリー・ルデコで行われている「白黒ショー」へ。 展示されている写真は、すべて写真家自身による自家現像・手焼きの白黒写真。 濃かった、写真も空気も。 みなさんの思い入れをひしひしと感じて帰ってきた。 ぽやんぽやんと写真を撮っている私には強烈な刺激だった。 写真を通して知り合った3人も出展していて、 そのうちのふたりに直接会えたのもすごくうれしかった。
次は、その近くにある「Zen Foto Gallery」へ。 主宰者マーク・ピアソンさんとは、 以前、ヨコハマオープンポートフォリオレビューでお会いしている。 その時私達は出展者、レビュアーだった彼に写真を見てもらう立場だった。 マークさんに好感を持った私達は、 いつかギャラリーに行ってみたいと考えてて、それがやっと叶ったのだった。
中に入ると、小さいけれど明るい素敵なギャラリー。 壁には木村伊兵衛氏の写真も。 私達が見たかったのは、その前の展示の伊藤大輔さんの写真だったんだけど、 日程が合わなかったのであきらめていた。 ところが! それを知ったマークさんが、なんと、 もう梱包してしまった展示期間を過ぎた写真を出してみせてくださったのだ。 感激!
1枚、1枚、見せていただいているうちに、なぜだか涙がぽろぽろこぼれた。 わからないけれど、とにかく泣けて仕方なかった。 悲しい涙じゃない。 心が震えるような感覚。 その伊藤大輔さんの写真のうちの何枚かはこちらで見られます。 キューバのボクシングジムの少年達を撮影したもの。
そして、マークさんとお話させていただく中で、 私達はたくさんの贈り物を受け取った。 ギャラリストとして、写真を愛する者として、ひとりの人間として、 存在の中に内包するものが私達の心に触れたのだろう。 言葉だけじゃない、その場の空気の中にも贈り物がいっぱいだった。 うまい言葉がみつからなくて歯がゆいんだけど、 まさにマークさんの素晴らしさゆえだと思う。
ちなみに、マークさんは日本語ペラペラだから(笑)
気持ちも晴れ晴れ、次に向かった写真展は「f3.5 ローライによる写真5人展」。 実は、写真を通して知り合った私達の大好きな人が出展していると今日知って、 急遽コースに入れたのだった。 じんわり心にしみてくる写真がたくさんの素敵な写真展だった。 あったかいおもてなしがよりいっそう素敵な時間にしてくれた。
それに、驚いたのは、その写真展で、なんと、 この「おひさまの日記」を呼んでくださっているという女性にお会いした。 ヒデキカンゲキ!!!(わかる人は同年代) abuが私の写真をアップしているので、顔をご存知だったんだろう、 声をかけてくださったのだ。 同じく写真を撮る方。 ひゃぁ、なんか、なんか、すごいよー、うれしいよー.。゚+..。゚+. 本当にありがとうございます、Oさん^^
実は、ヨコハマオープンポートフォリオレビュー以来、 昔のように写真が撮れなくなっていた私。 なぜって、あまりにクオリティの高い人達の中で打ちのめされたから(笑) 自分の写真ってものが全くわからなくなってしまってたんだと思う。
けれど、写真三昧だった今日という日、私の中できっと何かがはじけた。 ふたつの写真展とZen Photo Gallery、 そのすべての中にあった色々な要素が融合して私に働きかけ、 おーい、こっちだよ、って、呼ばれた気がした。
abuのおかげ。 帰りの電車の中で、私は何度もありがとうを言った。 でも、abuは前を向いたまま、いーえ、としらっと答える。 その冷たさがいいわ(爆)と、すっかり調教(違)されている私。 彼はあまり感情を表に出さないけれど、なぜだろう、そのあたたかさが伝わってくる。
しゃがんでぐずぐずしている私に、 いつまでもぐずぐずしていていいよと言い、 ぐずぐずしている私をぐずぐずさせたまま、 これまたしらっと仕掛けてくる。本人は無意識なのかもしれないけれど。
そう、おーい、こっちだよ、って。
今日は、あちこちから、おーい、こっちだよ、って呼ばれた。
お会いしたすべての人、訪れたすべての出来事に、心から感謝。 今日という日のすべてが私に必要なことでした。 ありがとう、本当にありがとう。
そして、abu、いつも本当にありがとう。
また写真撮るよ。
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