おひさまの日記
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おとといに引き続き、と、言うか、おとといに味をしめ、 abuとアンナと3人で、今日も夜明けの海を見に行った。
今度は九十九里浜。 2時起き、3時出発、現地到着4時30分。 気温氷点下3度…さぶっ!
昨日の強風で空には雲ひとつなく、空には満天の星。 私とアンナは声をあげる。 泣きそうなほど美しい星空、まさに星降る夜。
自分が見ようとしないだけで、 それはいつもそこにあるんだなぁ…
自分は無限の宇宙の片隅の地球という惑星にいるんだと、 理屈抜きに感じる瞬間。
真っ暗な海辺で小さなストーブとランプだけがオレンジ色。 abuが作る目玉焼きのせトーストとカフェオレで、 しばし、おしゃべり。
水平線がかすかに明るくなってきた頃、私達は撮影を始めた。 abuは去年の暮れにやってきた1Dで、 私はずっと愛用しているD80で、 アンナは携帯カメラで、 それぞれがそれぞれに撮る。
海風にさらされて体感温度がさらに下がる中、 abuは遠浅の海に足首まで入っての撮影。
「手痛い! 足痛い!」
そう言いながらも海から出てこない(笑) 氷水のような海水の中にずっといるんだから、そりゃ痛いよ。 知ってるんだ。 痛いより楽しくて出てきたくないってこと。
アンナは携帯の待ち受け写真の撮影。
abuと同じく、
「手痛い! 足痛い!」
そう叫びながら、くるくる回って手をはぁーっとしている。 なによ、ずいぶんいい写真撮るじゃない(笑)
私の手もかじかんで感覚がない。 カメラの操作をしていてもどのボタンに触れているかわからないほど。 じんじんじん…と手足の指先が痛む。
「指がちぎれるーーーっ!!!」
そう叫びながら、撮るabuとアンナをひたすら撮り続けた。
何かが戻ってくるのを感じた。 ここ1年2年感じてなかった感覚じゃないだろうか。 うまく言えないけど、撮る感覚。 それが喜びであるという感覚。
火の鳥はいるんだ、そう思った。
私の中の写真は死なない、何度でも甦るんだ、って。 きっと私は火の中に飛び込んで自分を焼いて、 また生まれたんだ、って。 ひとり心の中でドラマチック(笑)
うれしかったな…
地平線に太陽が顔を出した。
冷えきった空気にぬくもりが混じるのを感じる。 頬があたたかい。 ほんのちょっとだけ顔を出しただけなのに、 こんなはるか彼方の地球の片隅にいる私達をあたためる太陽、 なんてすごいんだろう、そう思った。
あさってもまた行くことにした。 全員一致で(笑) みんな寒いのなんでどうでもいいみたい。 楽しいから。
撮影した1枚を写真ブログにアップしました。 よかったら見てやってくだせぇ。 更新どんだけぶり!? (´Д`;)
emiyaism PHOTO 「撮る男」
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