admin


previous INDEX latest

2002年11月24日(日)

二条城。今日の日記は長いよ!

昨日はマッタリしすぎて近所を散歩したくらいに終わった。
夜に、京都にいる従兄弟に電話して、会う約束をする。

彼は二条城や京都御苑の近くに一人暮らしをしてる。
なので、今日、二条城に行くついでに会うことにした。


+++++

私は、常識が欠落してるトコがかなりあって、興味がない事柄に
関しては、無知に等しい。もともと、明治維新にはすごく興味が
あったんやけど、それも歴史の流れというよりは、坂本竜馬が
好きーっていうなんとなく漠然とした感じやった。

でも、最近日本史ももっと知りたいって思うようになってきた。
そして、2年前に見た姫路城が忘れられなくて、今回は姫路城・
大阪城・二条城を見たいっていうのは決めてた。

元来、中国の歴史は凄く好きで、時代が動くというよりも、時代を
動かす人に魅せられてきた。なので、日本史を好きになる要素も
持っていたのかもしれない。中高1貫して、歴史の授業は好きじゃ
なかったけど、それは、テストや試験のタメの勉強だったから。

+++++

二条城。邸宅としてのお城なので、姫路城のような物々しい
感じはない。中が寒々としているのは変わらないんだけど、
姫路城は壁に武具を保管する棚がついていたり、戦闘状態に
なっても耐えられるように、秘密の部屋があったりっていう。

二条城は、まず「低いな」って思った。そして、やっぱ印象的
だったのが「きゅっきゅ」っていう廊下。話には聞いてたけど、
みんなが歩くと「きゅきゅきゅきゅきゅ」ってゆーてて。

音が伝えられないのが残念。「きゅっきゅ」と「ぴよぴよ」の
合いの子みたいな音なんだけど、わかる?(笑) 結構高い音。


大政奉還が行われた広間を見た時、すごく感慨深かった。

慶喜は、本来なら将軍になる立場の生まれではなかったけど、
将軍になった人だ。それにしたって、15代続いた徳川時代を
自分の代で終わらせるのは、断腸の思いだったろうね。
それとも、もしかしてホッとしたトコロもあるのかな。
因みに、慶喜が崩御したのは1913年。つい最近だね。

二条城は庭もキレイで、歩いてたら結構時間がかかった。


二条城を出て、いい加減おなかも空いてきたので、京都御苑の
方にちょこっと回り道をしつつも歩いてったけど、到着して
休憩所でお昼を食べたら、もぉ動きたくなくなってしまった(笑)

なので、目的の蛤御門だけ見て、従兄弟に会いに行くことに。


+++++マニア話なので、飛ばして読んで頂いてもよいよ。

蛤御門は禁門の変の舞台の一つ。私は今まで勘違いしていた。
「禁門の変」は「蛤御門の変」とも言うので、単に「蛤御門で
起こった、長州 vs 薩摩&会津の戦い」やと思っていたんやけど、

12月1日に、竜馬・中岡慎太郎・高杉晋作・久坂玄瑞らの墓が
ある霊山護国神社に行って、実際には、軍は3つの部隊に別れていて、
示し合わせて蛤御門を襲撃したらしい。長州勢は、結局トラブルが
あって予定通りに落ち合えなかったりして、全員命を落としている。

要するに、ココで命を落とした久坂玄瑞や木島又兵衛の行動は、
結果的には幕府には何の痛手もなかったから、無駄死にかも
しれないけど、彼らの行動で、明らかに歴史が変わっていく、
そんな事件だからこそ、彼らが後世まで生きていたら、という
気持ちと、そう願うことの矛盾との間で、すごく悲しかった。

実際に見た蛤御門は、当時のまま柱が残っていて、銃弾の跡も
見てとれた。つい最近、NHKで久坂玄瑞のことをTVで
やっていたのを偶然見たんだけど、それを見なかったら、ココに
来てみたいとも思わなかっただろうし、偶然に感謝してる。

なんでかっつと、私の中で好きなんは坂本竜馬であって、久坂
玄瑞は「長州藩で高杉晋作と松下村塾の双璧となった人」という
認識しかなく、しかも高杉晋作の人柄も魅力的やし、晋作の方が
有名やし、久坂玄瑞のことは「存在を知っている」程度やったから。

久坂玄瑞は、この「禁門の変」で25歳で亡くなっている。
そして「自分はもともと何かをやり遂げるとかの強い意志もなく、
そういう器の人間でもないと思う。でも、何もしなければ、
そのまま死んでゆくだけだ。」ていう言葉を残している。

私はもうすぐ24歳になる。

+++++マニア話終了


感慨に耽りながら蛤御門を見た後は、従兄弟に会うために
待ち合わせ場所へGO。無事に会えて、喫茶店でコーヒーを
飲んでから、お土産とか買って、彼のおウチにお邪魔した。

数年ぶりにマトモに話した彼は、見事に「研究者」に変身して
いた。周りに大学院に行く友達は結構いることもあって、院生が
物珍しいワケじゃないけど、だけど、なんか、ないものねだり的な
要素も多少含めて、勉強や研究をしてることが羨ましかったりした。

とは言っても、所詮知らない世界への憧れであって、彼らは
彼らなりに、学んで行く上で楽しいことばかりではないだろうし、
勝手な発言でごめんなさい。

従兄弟宅を後にして、近くのスーパーで食材を買って帰って。
でも、途中でおなかが空いていて、モスバーガーでちょろっと
食って帰っちゃった(笑)



My追加
previous INDEX latest