2006年03月30日(木) |
All my experiences are not waste.(後編) |
「私の1年半は結局こういう終わりか〜何も残ってないなぁ」 そんな考えをかき消すように1人暮らし用意やビラバイトに走り回って。
それでも消え去るわけはなくて。
そんなときに2つの出来事。
1つ目。
友達の元カレが(前に書いた、絵のアーティストになりたくてイギリス留学する人) 個展をしてるらしいので、「良かったら来て!」とのこと。
最初は「友達が超ひきずってる元カレに会っても気まずい…」と思ったし、 予定合わなかったけど、予定が合ってしまった。
しかも、同い年の子が「個展」て「留学」て、見てみたい…!
自分も同じじゃないけど、デザイン方面へ進もうとしてるゆえに、興味アリアリ!
行くと、さんざん名前しか聞いたことのなかった元彼が!
「(これが例の…!)」と、散々相談に乗りまくった私と友達が緊張。 向こうはそんなこと知らない。
小さいけど、きちんと「個展」だった。よく分かんないけど、それっぽかった。
私は絶対いらんことを喋ってまうと思って最初ずっと無言。
「うちなんの知識もないのに絶対いらんことを喋るから」と。
「なんでも聞いたげてね〜」と促され、友達は聞いていて、 私は巨大ななまずの絵を見てました。
これがアーティストを目指す人の作品かー…
デザイン分野に進むくせに全くそんな知識を持ってない自分。 初めて個展らしい個展に行くゆえに、食い入った。
そのうち何か話しかけられて、そっからポロッと思うこといろいろ言うたら、
もうずーっと話してしまった(墓穴ー!!)
お茶入れてくれて、座って、でもずっと。
「目のつけどころがなんか変わっててすごい。デザインとかしてるんですか?」
「いや、してないです………けど、進もうとはしてます…(小声)」
「えー!やっぱそうなんですかー!何するんですかー!」
とか、「この絵のコンセントが…」とか、 マニアックな発言をしてしまったがため(だろうと思う)に、
スケッチブックとか見ても「これがすき!」とか言っちゃったばっかりに、
すごい話せてしまった。
でもめちゃくちゃ楽しくって!
すごい、その頃周りに「彼女作るのばっかりガツガツしてる人」ばっか見てたこともあってか、 その人のパッションに感銘を受けて、 「あー、こういう人すっごい好き」って思った。 (彼女をフッた理由も絵のためだしね…)
未来への展望もものすごい聞いてて楽しかった。
食えないかもしれない、生活できないかもしれない、けど絵が描きたい。
あぁぁぁああああぁぁぁああ〜!!いいなぁ〜!!!それ!!
見ず知らずの私に 「デッサンとか不安なら(言った)学校紹介してあげようか」とも言ってくれました。
しかし、そのとき出発まで1週間ちょっとだったので…ダメやったけど…。
その心意気ととにかくパッションに心打たれました。
もうそれからずっとパッションパッション言うてましたもん。
こういう同い年っているんだ…!って気付きました。 同い年捨てたもんじゃないね!(同い年が一番苦手な人)
彼は「文通する?」とまで言ってもらえましたが、(海外なのでね) 元カノ、つまり私の友達がおもしろくなさそうだったので諦めました。
全くもってそういう感情なしでも友達になってみたかった!!惜しい!
あぁいうパッション持った人ってまだいるんだ〜…!!
その人に会ってから「専門にもそういう人いるかなぁ!」って希望を少し持てました。
周りで同じ方向を見る人に出会ったことがないので、 初めて熱く語りあう感覚がむちゃくちゃ楽しかった。
それでも私がまだまだど素人なんですけど。
アクリル絵の具って何それ、おいしいの?みたいな(それはただの阿呆や)
何はともあれ、良い出会いと個展でした。あたしもがんばる!って思った。
それでもって、あと1つは、落ち込みMAXから少し上がったかなぁってときに、
店長から電話で、ほんまに飲む日決定。 そんとき落ちてたので「浴びるほどお酒が飲みたいんです(ヤケクソ)」
ほんまに行くまでに、ちゃんと飲む日予定してくれて、行った。
ちなみにメンバーはフク、店長、私、…………1/2(空気読めん子)。
ほんまは牛乳さん来るっぽかったのにー!!その代わりがなんで1/2!!
で、送別会と言う名の飲み会を開催していただきました(笑)
最初は、気分もそりゃー落ち込んでるときで、なっかなか上がんなくて。
なんせ前日にどうやって行く?ってなったときに
フクに「帰りは彼氏さんが迎えに来てくれるから〜お泊りやから!」
なんか「チャリで一緒に行こうぜー」言うてる自分が超みじめ(泣)
当日、極寒も極寒だったのに、フクはチャリで颯爽とチェックミニスカートでしたよ!(笑) あぁもうかわいいなぁ!!ちきしょー!
で、1時間早めについて、先にはじめる人達(笑)
なんこつ突きながら「実は同期はほんまに魔性やった」という話を聞きました。
2また、3また当たり前。
遊ぶ男友達3人は常時居て、やることはやります。でもお友達らしいよ。
同い年だから18なのに「今日寒いやん。足(車)ないんやろ?じゃあ行かん」
18で車なんて(しかも高校卒業前)もってるかー!!!
その他もろもろ、本当に魔性の女だったらしいよ(笑)
「へー…おもろいね。笑」って言いながら、もう頭ん中はぐっちゃぐちゃ。
今のお店の話も聞いて、たら、1/2到着。 今考えたら彼と同期がご飯行ったのも、良いように使われる第一歩だったの?
相変わらず場の空気が読めない行動で、一時うちらの会話も遮断。
ほんでもって、彼がトイレにたった隙に、
「そういや左手薬指してたけど、彼女居るの?あの人」って聞くと、
「あぁ、なんかいったん連絡とらなくなったけどまた取り出した人ととかって言ってたような」
はい、彼女いるらしいです。うん、分かってたけど。
ほんでもって、店長到着。
テンション上がんない(上の話も聞いたらそりゃ落ちる)私に、
最初はフクと盛り上がってた店長がこっちにもふっかける。
「先輩!(私のこと)飲んでないじゃないですか!」
「えー…はぁ…まぁ…ねぇ(笑)」←1人でショックガンガン中。
「飲んでくださいよー!」と、どんどこカクテル。
もんもん悩むのにも飽きて、なんだかヤケクソになってきたので飲む。
「わ、これマズイー!から、片付けるー!」なんて言うて。(ロックオン)
「悪魔の酒があるんですよ!すだち酒!」大ボトルを頼んでやってきた日本酒っぽいお酒。
「これ美味しいから飲んでみ!」
グラス3つ持ってこられて、飲まざるをえない状況。
「じゃ、先輩おつかれー!かんぱーい!!」♪
「わ、これ美味しい!」「美味しい!」
続いて飲む。飲む。飲む。飲む。
「わー!これ美味しいー!!!」すだち酒めっちゃ美味しい。
「まぁまぁまぁまぁ!!店長!」と、ドボドボつぐと、つぎ返されて。
今までベロベロになったことがないので、もういっそと思った。
ヤケクソになって飲んだ。
飲んだ。
ら、トイレにたつときに、なんかグラグラする。
「なんかにつかまっとかないかん…」とか言うて席に戻ったら、2人もできあがってる。
「せんぱぁ〜い♪」「お!せんぱい!」
1/2は未成年なので、ジュースで。(フクも同い年だけども)
なんかひたすら笑ってた。「あはははははは!!」フクと2人。
酔った、勢いでした。うろ覚えですけど。
「先輩、なんで戻ってこんかったーん!待ってたのにー!」店長。
「いや、もど、戻りたかったんですよぉー?」
「なんかあったんかー」
「いや、なんかないですよー」
とか言うてたら、もうだんだん本音トーク。
「だってねっ!あのころね!店がね!ほんまにね!」うるさい子。
「先輩が店いちばん考えてたんですよー?」フク。
「うち、めっちゃ考えてましたよ!?聞いてます!?」うるさい子。
「おうおう、知ってるよ笑」店長。
「ラストも、新入社員と私しかいないから、苦労とか2人しか知らなくて…」
「知ってるよ。でもあれはかかりすぎだったよ、新入社員」
「ちっがー!ちっがいますよ!そりゃかかりすぎですけど、でもあれは仕方なかった!」
とか、ひたすら攻防戦。(してた気がする)
「あの頃、ほんまにラストの負担めっちゃあった」
「22時までの子(高校生)が仕事せんくても何も社員は言わんくて…」
不満を言うた。
じゃあ2次会カラオケ行くぞー!!ってなってお会計。
…もう私1人じゃ歩けない状態でした(笑)
店長が私のチャリこいで、後ろ乗せてもらって、暗い道を3台のチャリが行く。
店長の後ろでフラつきながらなんとかしがみついてた。
店長の体がおっきいので、めっちゃしがみついてた気がする。
店長とは8つ違うけど、もう体が体なので(なにそれ)兄!って感じ。
寒い、んだけど、落ちそうになるからなんとか意識保って、
そこでもまだ「店のこと」について1人叫んでた気がする。
ひんやりした空気で少し酔いがさめた瞬間、店長の言葉。
「分かってたよ。いくら将来のことや卒論あったからって、 あのタイミングでやめて、しかも戻ってこないのは、何かあると思ってたよ。」
店長は、知ってたの?
「………そりゃ、今ならそう言ってもらえるかもしれんけど!」
「やからね、高校生とかも今は改善させたから。 だから、戻ってこいって何度も電話したやろ?」
意識だけは、一気に酔いが覚めた気がした。
「ごめんな。助けてあげれんくて。えらかったな。ごめんな。 1人でがんばってくれて、ありがとうな」
店長は、
とっても口が上手いです。
店長は、
後からならなんだって綺麗に言えます。
でも、
嘘でもなんでも良かった。取り繕ったのでも別に良かった。
ただ、「ごめん」と「ありがとう」が聞けた、それで良かった。
貴方からは一言も聞けなかった。
「…それは、もういいですから(感動中)… お願いやから、
頑張ってる人が損をする職場であってほしくないです…」
もう、それさえ言えたら、もうそれでいいや。
カラオケのあるところは店の横なので、
店でおそらくラストしてるであろうメガネを誘いに行く店長。
「あいつも行かんか誘ってみるわぁ!」
フラフラで歩けない私はフクにしがみつきながら。
「フクになぁ…言ってないことがあるん」
「何?」
「新入社員とメガネ、出会い系で知り合ってたんで…」←ヤケクソ。
「知ってるよ!!」
「なんで?」
「新入社員・弟から聞いた!」
「なーんでぇー!!?うちずっと言えんかったのにー!!」
とか言うてたら、 店長が「あいつ、「もっとはよ言うてくださいよ〜」って言って断られたわ」
そりゃ、来るはずないよ。
で、 カラオケで「FirstLove」を熱唱して「カブトムシ」をフクと熱唱して、
まだまだ酔ってたので、机バンバンたたきながら(恥)
久しぶりに店長のミスチルを聞いて、 久しぶりに1/2のTMRを聞いて 「(TMRアニソンばっかなので)んな軽い感情で歌うな」と怒りを覚えて(笑)
全曲好きな私としては「ignited」とかばっかだと腹が立つ。←勝手。
途中で「彼氏さんが迎えに来たから〜」とフクは帰る。
「先輩、がんばってねぇー!!」
フクも今月でバイト卒業らしい。いよいよ県外に住む。がんばろね!
残り3人でカラオケしてたら、さっき居た居酒屋で働いてた幼なじみから着信。
電話してたら、もう出てきちゃった店長と1/2。
「じゃあな先輩!向こう行ってもがんばれよ!また飲もうな!」
最後は尻すぼみだったけど、行って良かったと思った。
貴方から聞きたかったけど聞けなかった「がんばれ」。
でもそれがたとえ店長でも「ありがとう」と「気付いてた」とか「ごめん」とか、
聞けたことで、「あたし、”何か”残ってた、良かった」と思った。
1年半、頑張っても何も残ってないと思ってた。
だけど、少しは見ててくれたよね?気付いてくれてたんだよね?
もういいや。もうそれでいいや。
やっと終止符がうてたような気がして、やっと完結したような気がする。
その後、幼なじみの家に2時から行って6時から格ゲーして(笑)
7時に「おはようございます〜おひさしぶりです〜!」と、 おばちゃん、お祖母ちゃん、弟に挨拶(笑)
大丈夫、何もないですから(笑)
7時すぎに家に帰って(5分で着く)、あぁ楽しかったと一息。
あたし、バイトで何かを得たよね。何もなかったわけじゃないよね。
そう思えたら、全部終わったんだ、って思えた。
All my experiences are not waste.
これからも、きっとそう。
でも、結果、出していきたいな。これからは。
そう思った飲み会でした。初めてベロベロになった(笑)
そのときうっかり交換したアドレスで1/2から来るメールが嫌だとか、 ↑店長としてたら、携帯出してきた… メガネがアドレス変えて、その意味でちょっとアタフタしたりとか、
今日もメガネの夢を久しぶりに見てちょっと動揺したとか、
そのほかにもいろいろあったけど、もうきっとピリオドが打てるね。
悔しいほどスルッと思えたこと。
仕事ぬきで考えたら、店長めっちゃ好きやなぁと思えた。
恋愛感情じゃなくてね。人として。
そりゃ遅刻するとか仕事しないとか、仕事してたらいろいろ思った。
けどそれ全部のけたら、飲みに誘ってくれるし、きちんと返してくれるし、
辞めたあたしでも飲みとか食べとか気軽に誘ってくれて、それがやっぱり嬉しかった。
仕事してたら 「店長とこれ行ったら何か思われるかな…」とか 「メガネとこれ行ったら何かまずいかな…」とか思ってビクビクしてたけど、
もうそういうの全部抜きにしたら、良い友達が出来た感じ!
気を使わない、ある程度知ってる友達!って感じで。
それが仕事してる間もしっかり切り替えられれば良かったんだけどね…。
また返ったら飲みに行きたい!と思えた。
ありがとう。ありがとう。大好きだった!店のことが大好きだった!
これからも頑張ってね!私もがんばる!って思えた。
その後に、またスケジュールきついのに強行突破して、 幼なじみと友達で飲みに行ったりとしました。
幼なじみっていいなぁ〜とも思って、(何年ぶりだけど)
やっぱり同学年って子供〜とも思った。
それでも、地元がもっともっと大好きになった。
そんなときに旅立つ私ですけど(泣)
みんなありがとう。また絶対飲みに行こうね!ベロベロでよろしく!笑
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