| 2002年03月06日(水) |
第71夜 グリーンランド、イヌイット達は日本人と同じ顔!! |
***第五ステージ*** 3泊4日のグリーンランド大名旅行 ブルーラグーンで旅の疲れをいやす アイスランド最後のクジラウオッチング<ケフラビクより出航の船> オランダにむけて旅立つ アイスランド、さようなら
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8/2<水 曇りのち小雨 グリーンランドは晴れ> ホテルアングマリサリク泊 予定 10時 シティエアポートからクルスク行き飛行機 11時15分 クルスク着 多分午後はホテルから出ているというツアーに参加
8時30分、サルベーションアーミーゲストハウスを出て裏のバス停で空港行きのバスを待った。 昨日購入の24時間カードがまだ有効だから使う。 5分ほどで空港に着いたものの飛行機のチェックインがまだ始まっていない。 広くない空港待合室は人でごった返している。 国内各市への便も朝発が多いのだろう。
9時過ぎやっと受付が始まった。 しかし若い子は不慣れなのか、仕事が遅い。 振り向くと、あっという間にディズニィランドの人気アトラクションかという長蛇の列になった。 周りに仕事をしていない職員もいるのだが、列をちらりとみても手伝わない。 人のテリトリーを犯さない態勢なんだろうが、利用者は迷惑してんだよね。 ついに前にいた乗客が、カウンターにごちゃごちゃ言って割り込んだ。怒ったのはすぐ後ろにいたフランス人カップルだ。 割り込み人は、何か言い訳して結局押し切った。 やるもんだ。 中国・インドでは割り込みは常識だったが<実は私もしたことがある・・しかし、とがめられることはなかった、今はどうなのか知らない>欧米圏では初めて見た。
さて、10時10分を過ぎても待合室に足止め状態だ。なぜだ、と聞いていたら館内アナウンスが私の名前を呼んでいる。 はぁ〜・・・びっくりしてカウンターに行くと飛行機を2便に代わってほしいという。 後からチェックインした日帰りグループ客を先の便に乗せたいらしい。 説明を信じれば到着はさして遅くならない。 OKしたら「ソーリー」と「サンキューベリーマッチ」の二言が出てきた。 アイスランドで、こういう局面で「ごめんなさい」を言われたのって初めて。 自分たちのすごい行き当たりばったりのやり方に非はあるとわかってはいるんだね。
さんざん待たされて飛行機が飛び立ったのは11時30分。 小型機だったが、1時間45分のフライトは、快適だった。高度が下がるに従って、下に見えるのは流氷、草木のない岩山。すごい景色だ。
グリーンランドの名前は、10世紀後半に初めてこの地に移住したバイキングの赤毛のエリックがつけたという。 この不毛の地への移住者を増やすために緑多い豊かな地をイメージする「グリーン」を使ったというわけ。 アイスランドへの移住者が増えなかったのは「アイス」がよくなかったという反省のもとでのネーミングとか。 空から、近づいてきた「グリーンランド」の不毛ぶりを見ているとエリックの野望にあきれかえってしまう。
バリンバリンという音と共に付いた空港はな、なんというか。。。。小さいのはもちろんだが、乗り換えカウンターにいた人の顔が東洋人。 イヌイット、だ。 東グリーンランドのクルスクは、島なので、そこからこの地域最大の町アマサリクまではヘリで飛ぶのだが、どこから乗るのかと訊ねつつ、「白い肌の人たちの国」から2時間足らずで日本人と同じ顔つきの人に会えることにびっくりしていた。
7人乗りのヘリコプター、初めてなのでドキドキものだったが、眺めはなかなか。15分ほどで着いた村は上から見ると深く切れ込んだ湾にへばりついている。 よくこんなとこに住み着いたね、が素直な感想。 バイキングの末裔たちも、4,500年で最終的にはこの地を放棄したのに。
ヘリポートにはホテルから迎えが来ていた。熟年のイタリア人夫婦、グリーンランド5回目というデンマーク人女性、私がホテルの客だ。 若いイタリア人カップルはゲストハウス、1人旅の男の子はキャンプサイトだ。 ホテルは高台にあった。窓からは、小さくカラフルな家並みと流氷が浮いた港が見渡せるし、部屋にはYHで共有だったものが何でも付いている。 久しぶりのプライバシー。おまけに3食付きだから、食事を心配することがない。3泊4日の大名生活である。
時差−2時間。時間を得した気がする。 昼食を摂って、さっそく2時30分からの流氷クルーズに参加した。 参加メンバーは、いっしょに着いたイタリア人夫婦、ドイツ人の4人家族ーお父さんとお母さん、20代のはじめくらいのお嬢さん、中学生くらいの男の子だ。
船が出て行くに連れて、大きな神秘の水色をした氷山が浮いている。 水面下50メートル、周囲2キロの氷山、といわれても巨大と感じないのはそれ以上にでかい自然の中にあるからだろう。陽は輝いて海は静かだ。 「2,3日前はこの辺にミンククジラがいたんだが」 とイヌイットのおじさんはいうが今日はいない。 残念。 船が停止すると、静か、何の音もしない。 そんな中で幻想的な流氷を見つめることはほとんど瞑想だ。
走ること、40分。千畳敷的流氷に接岸、上陸した。 そこで温かいココアサービスを受け、みんなで記念撮影。 「はい、ドイツ、次は日本、最後はイタリア」と仲良くカメラを替えて撮影した。何となくお互いに観察しあっていたのだが、一気に親密化した。 よいことじゃ。 親しくなった勢いか、ドイツ人のお父さんが双眼鏡を何度も貸してくれた。
夕食はバイキングだったのだが「ホエール」と書いた1品があった。 ゆでたか、煮たかした鯨肉にソースががらませてある。肉が固いのは料理の仕方の問題。 断り書きがしてなかったら質のよくない牛肉だと思う人もいるだろう。 我が民族だったら、もっと上手においしく食べるのにな、と突然、愛国者になってしまった、トホ。
ここもほとんど白夜だが、深夜、少し薄暗くなる。 あおい薄明の中、ホテルの窓から見る風景はきれいだった。
>>>>>>>>3月6日(水 朝雨、のち晴れ)本日のできごと>>>>>>
久しぶりに上のフィリピンおネエさんたちがうるさくて、はやく目覚めた。 昨夜青年からメールが来なかったので心配になって早朝に入れた。
朝ご飯を食べていたら胃が痛くなってまたお布団へ。寝てしまった。 おかげでFDSの会合に遅刻。すまぬ。 Iさんと、昼ご飯を食べる前によった国連大学の2階で山の写真とヒマラヤトレッキングビデオを見た。おもしろかった。 ヒマラヤ、行きたくなった。 どこでもいきたい乞食の私・・なんだわさ。
Iさんと「豚の角煮定食」と昼ビール。彼女の息子さんの「一日ホスト体験」をビールのサカナにして大笑いした。何事も経験、だとおもわずうなずく話ではあったが。Iさん、太腹だわさ。
夕方、kさんが大分の自宅で取れた椎茸を持ってきてくれた。肉厚でおいしそう。夕飯のおかずだ。正月中にがんばった本が完成。宅急便できた。うれしいね。
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