世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年03月23日(土) 第87夜 ★ 秩父巡礼日記 帰る ★

朝、朝食を終えて、でる支度をしていたら、お勝手のお手伝いをしておられる方が突然部屋にやってきて
「えらいねえ、親孝行。タクシー使ってなんてなかなかできないことだし、私ら感心していたんだよね。これ、気持ち、今日のお昼に食べて」
何と、渡された袋にはおにぎりが3個入っていた。
どうやら、お接待らしい。
おお、びっくりだ。
お礼を言いながら、少しばかり世間話をする。

その後、お勘定をしに行くと、今度は宿の人が「3日間もありがとうございました、またおいでください。全部まわれてよかったですね、おめでとうございます」
と、おみやげを下さった。
これまたびっくり。
戻ると、部屋に別のおばさんが・・・
聞けば、その人は自分のお嫁さんが新潟で、じじとばばが新潟だと、「おにぎりおばさん」から聞いてはなしに来たらしい。
秩父の生まれなんだけど、だんなと駆け落ちしていっとき東京に住んだかっていっていた。

最後の日にいろいろとありがた・びっくりだ。
「どうせなら、おにぎり、昨日欲しかったよね」
と思わずいってしまった私は罰当たりか。

午後に、川崎大師にお参りして、親戚に寄った。親戚のパパが東京駅まで送って下さった。
そうして、夕方の新幹線にじじ・ばばを乗せた。
うちに改札まで迎えに行ってやって、と電話を入れて「100年に一度の親孝行」はすべて完了。やれ、やれ。
観音様、ありがとうございました、です。


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