世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年03月26日(火) 第89夜 ★ 西国徒歩巡礼 2番札所にて ★

9時に京都駅で大学時代の友人、Eちゃんと待ち合わせ。
午前、醍醐寺に「醍醐の花見」なる展覧会を見に行くのだ。
招待券が送られてきていて、今日の待ち合わせとなった。

Eちゃん、お変わりなし。相変わらずしゃっきりしたママ、である。
もう長いこと外国人に日本語を教えるボランティアをしている。今日も午後はそのお仕事らしい。

醍醐の花見はまさに花見頃。しだれがすばらしかった。
展覧会はといえば、お宝の数々堪能。特に秀吉の和歌や朱印状などが目を引いた。
秀吉は字がうまくなかったというが、そんなことはない。なかなか力強い達筆であったよ。

おひる、Eちゃんにごちそうになってしまった。
「いっつも、やること、なすこと楽しませてもらっているしな。お礼やで。タクとサキが今日は泊まりにきいひんの? いうてたで・・」
タクちゃんとサキちゃんは彼女の子どもたちだ。
どうも彼女の家では時々私の行状が話題になっているらしい。

京都、1時半過ぎに出た。
和歌山から紀三井寺着、4時30分過ぎ。
5時少し前に打った。
門前のミカンやさんで清美ミカンを例のごとく母に送る。
送りながら、明日は粉河さんへ歩くといったら、電車をまるっきり使わないで・・と奥さん。ええ、と答えたら、そばにいた旦那さんが地図を持ってきて行き方を説明してくれた。
5月になったら、1番さんからここに歩いて来たいと思っている、といったら、さらに外に私を引っ張っていって「あそこ、あそこに古道は出てくるんだよ」と旦那と奥さん。
ついでに三宝柑を5個も袋に入れてくれて、がんばってと励まされた。
ありがとうございます、5個もいらないです・・重たいですから・・といっても、きかない。
「そんなことをきいたら、応援したくなるやん」
と奥さん。
「5月に来たら、また寄りますよ。そんで、母親にまた送りますから。私の顔おぼえっとてくださいね」
もちろんや、と奥さん。
知り合いになってしまった。

やどは、門前のはやしガーデンホテル。
高校生と中学生ががっしゅくで泊まっていてお風呂なんてぐちゃぐちゃ。
かたずけないいんだよね。
わたし、おふろばのおばさんよろしくおけと椅子、出しっぱなしのシャンプーなどをかたずけた・・・おい、子どものしつけちゃんとしろ。

あすは雨らしい。
観音様がご修行させてくださるらしい・・ふうう。

それにしても、果物屋さんでの思いがけないお接待、次の楽しみができたというもんだ。



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