世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年03月27日(水) 第90夜 ★ 西国徒歩巡礼 粉河寺さんまで ★

朝6時起床。
外はしっかりと雨降りだ。まあ、覚悟はしていたけど、初日からこれかい・・とややげんなりする。
6時半の朝食をいただいてから、7時過ぎに出る。
おかずで卵焼きを自分で作る、というのには笑った。私はいらないといったが、合宿の子たちには受けるかも。
歩きはじめて15分足らずで靴の中が水浸しになるのがわかった。
人気のない、車だけがとばしていく道を歩く。
なにより、この雨の中、時々地図を見なければならないのがきつい。そのようにビニールの袋に入れてきたが松尾心空師のご本が初日からぬれてハクがついてていく。

お四国の宮崎さんの地図に比べて色が濃いので見やすいが、赤い線のみで、まがるところの目印や、距離表示がないのがわかりずらい。
そして、道になにも出ていない。
つくづく、お四国って特別なところだと思う。

取り合えずの目標。「籠原神社」。トイレがある。
今日のような天気だと、お手洗いが近くなる。
車のとおりは激しいが人気はない。
8時過ぎに着。途中、バイクのおばさんが道を教えてくれた。
幼稚園そばのきれいなトイレを借りる。
今日の行程は地図の枚数にすると6枚ほど。とりあえず、1枚が完了。

次は阪和自動車道。9時15分着。
地図が次々とめくれていく、が、雨ははげしい。
あちこちに満開状態の咲いているさくらが何ともかわいそうだ。

10時、コンビニの「デイリー山崎」で買い物をしてトイレを借りる。
こんな天気だと休むところがないのがねえ。時々バス停に椅子があるので、晴れていたら、休み場所には不自由しない感じなのに。
でがけにお店の人は「お気をつけて」と声をかけてくれた。

地図の表示が違っていて地元の郵便局に飛び込んできく。
丁寧に教えてくださる。特に目印まで教えてくださったのには感謝。おかげで次の角をはずさないですんだ。
地図で違っていた目印は「紀伊風土記の丘」の表示だ。これを次の目印にしていたので、、。

途中、漢方薬の工場があって辺り一面に薬の(私の好きな漢方の)においが漂っていて気持ちよかった。

黙々の県道と国道歩きだ。
12時、今度はローソンでトイレタイム。
和歌山市の間はデイリー山崎が多かったのに、岩出町に入りかけたら、ローソンが目立つ。
12時30分、岩出町の表示。和歌山市にさよならだ。
紀ノ川を渡った。
山がきれいだ。
さくらの白い花の色、萌え出る若緑、これからは咲きでる濃いピンクのつぼみの色。竹の優しい緑、常緑樹の深緑。
五色の山の表情だ。和歌山の里山の豊かさがよくわかる。

1時15分打田町にはいる。
地図が後2枚となって少し怠けた。雨もやんだし。
西田中神社というりっぱな神社で休憩だ。
トイレがあるし、水洗だし。
昨日もらった三宝柑を食べる。

出ると、腰の曲がったお婆ちゃんが自転車を引いてるのに出あう。少し話す。「がんばりな」といわれて別れる。

3じ20分、長田観音寺でお参り。ちょうどお祭り(午の日の)で、縁日でにぎやか。夕方は餅まきがあるようだ。
空はすっかり晴れ上がった。
黄色い派手な合羽が暑いが、脱ぐのも大変なので来たまま進む。

4時過ぎ、西国2番粉河寺に着く。
山門は工事中。
古さびた本堂の板目にこの寺の歴史を感じさせる。
境内のさくら満開。
3人の子ども(小3)にであう。
毎日くるんだという。どうやら遊び場らしい。
少し一緒に遊ぶ。彼ら、本堂周辺を案内してくれた。
境内のお茶やさんで、おもちをごちそうした。
一緒に寺を出て、宿の三笠館の前でさよならする。

三笠館さん、4時は歯医者の予約でいないから5時過ぎに来てくれといわれていたのだがちょうどよかった。
すぐにお風呂、あがったら、女将さんが黄粉餅を持ってきてくださった。
おいしかった。素泊まりなので町中に食事に出た。
帰りにコンビニで開門と思った野田がない。ききながら行ったら、結局町中を30分以上あるいたことになった。やれやれ。

今日は、道的にいうと、国道と県道だらけ、おもしろくない道のりであった。歩道も少なかったし。
でもまあ、ご無事で、はい、観音さんありがとうさんでした。


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