| 2002年06月05日(水) |
★長命寺、観音正寺を打つ★ |
昨日の若者たち、なんと5時前からばたばたして出ていった。 まるで早朝から台風がすぎていったようだ。 早く出るのはかまわない、しかし、もっと、静かに・・ができない馬鹿者どもよ、ったくさ。
7時半に朝食をいただいて、今日泊まる豊郷のビジネスホテルくらまの位置もYHのペアレンツから教えてもらった。 しかし「あっこ、連れ込みでっせ」 「でも電話帳なんかにはビジネス、とありますよ」と私がタウンページを見せると、そうやな・・でも地元ではあそこは連れ込み、いうてますわ。 へえ・・どんなとこなんだ?楽しみなような不安なような・・。
7時45分、でた。 長命寺まで、3キロほど、着くと808段の石段のを登るという。 長命寺へのアプローチに入って、どんどん登るが、石段なんてない。どっかで間違えた、ともって戻ると、1台の車。 「これ、長命寺へいくんですか、」 「いくとおもうで、どうしたん?」 「石段、ときいていたのになくて、間違えたのかと、今戻ってきたとこなんです」 「まちがえとらん、わしらもいくし、乗ったらええ、もどったらいかんで」 ええ・・といいつつも乗せていただいた。 あっというまに山上わきの駐車場だ。 少しいくと確かに下から延々と続く石段がある。 えええ・・?どこかに登り口があったんだよねえ。 うなっていてもしかないので、山門からさらに切幡寺くらいはありそうな石段を登った。
険しい崖に張り付くようにある大寺だ。 本堂、護摩堂、三重の塔など、みんな国の重要文化財だ。 お参りをしかけたら、携帯がなった。 私の携帯の着メロはなんとミッキーマウスマーチで、こういう静かなお寺で鳴り響くととても恥ずかしい。 でるとS氏だった。 彼は、今日仕事が休みなのでわたしと「同行3人」するはずだったのだが、ずいぶんと早い。 11時頃安土駅に着くようにして、観音正寺から豊郷まで一緒に行くことになった。 ワタシ的には、昼に安土くらいかな、と、考えていたのでもしかすると少し待たせるかも、だが。 お参りを済ませて、車に乗せてくださったご夫婦にしっかりとお礼を言い直してお別れした。観音正寺まで乗せていくで、ともいってくださったのだが、それは歩きますので、ということで。 石段を下りていくとワタシが間違えた理由が判明した。 車道と、石段道は右と左に別れていて、ワタシは目についた車道に自然と入り込んでしまったのだ。 S氏が、昨日の電話で「長命寺は切旗さんのように石段の上にある寺」とはなしてくれたので、私はアプローチがあって石段と考えていたのだが、いきなり石段の道だったのだ。そういうことだったのね、だ。 知らなかったとはいいながら、車の方に拾ってもらって楽をさせていただいたわけだ。 一休みで、自販機のところで、飲み物を買って休んでいると、バスの運転手さんが「歩いているん?」と話しかけてきた。 いつか、定年になったら、四国を歩いてお遍路したい、とか。今石段道を見つけられなくて、乗せてもらって楽をしてしまった、と話したら、今日はこの後観音正寺さんもあるんやろ、あそこは大変やし、ここでは楽しとけと、観音さんはいわはっているんと違うか、といわれた。 そうでしょうか。
11時安土駅があるし、あついがへたばらずに歩く。 このへんは、水郷、というらしいが、確かにそういう感じだ。 葦が琵琶湖の水を浄化し、再生につながるというのをテレビでやっていたけど、この風景の中を歩いていると実感できる。 水縁をサイクリングロードがはしっていて、そこを歩く。地図のコースではないが、こういうチョイスもありというのがこの地図のいいところだ。 水辺の緑の藪の中ではいろいろな鳥の声がする。 平和な、日本的景色の中のウオーク。
安土駅着、11時40分。 S氏、駅前のベンチで待っていた。 ごめん、ごめん、がんばったんだけど。 いいよ、自分で昨日もいっていたやん、昼近いって、その通りだね。 その後、私は大量の水分補給と軽い昼食。 12時過ぎに出た。 何しろあつい。 話ながら進む。 目の前に広がっているでかい山が観音寺山だという。 まず桑実寺。 登るほどに汗が滝のように出る。 名前の由来は養蚕発祥の地だから、らしい。 しかし、境内には、桑の木は見あたらなかった。 モミジ、ばかりなりけり。
しばらく休んで、また登る。 なかなかの山道だ。 上り詰めると本丸跡だ。 ここの山頂は城跡なのだ。 さて城跡で大迷い、なにしろ道があちこちにある。 「こういうところこそ、道しるべをつけて欲しいよね」 と二人で怒りながらも、この道だろう、というところを進んだ。 2時10分着。 ここは平成5年に火災で本堂消失。今、工事の最中だった。 銅板1000円喜捨。 お参りの後涼しいところでやすんでしばらく時を過ごした。お水がおいしかった。 いつまでも休んでいられない、ということで下山。 今度は道は中山道へ。 しゃべりながら進む。
私のゴールは豊郷だ。 まだかなりある。
豊郷は、あの伊藤忠や丸紅の発祥の地。要するに追近江商人の地だった。 ふたりして、そうだったんだ、といいながら街角にある説明版を読んだ。
6時、S氏と近江鉄道豊郷駅前でさよならした。 話し相手がいて楽しい一日だった。
その後私は「くらま」へ。 見た感じは全然、連れ込みではない店構え。 外には「ビジネス」とあるし。 どうしてこれが?と思うが・・いろいろとあるのだろう。 フロントにいたおねえさんも感じがよかった。
やれやれだ。あと残すは結願寺。
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