世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年07月24日(水) ★善通寺2日目★

朝5時。まだ、外は本当に明け切っていないのに、「起きてください」放送が入る。
眠い、これがほんとにつらいんだよね。
となりのぜんそくのぼっちゃんジュンくんを起こすが、ほとんど死んだように眠っている。
昨晩は、深夜1時半まで、体を動かしていた。トイレに行って、それから本格的に寝入ったはずだから、数時間しかねてない。
揺り起こすと、寝ぼけて、わたしの膝の上にちょこんと座る。
おいおい、君の母ではないぞ。
額にさわったり、呼吸の様子を見るがどうやら大丈夫らしい。

5時半、御影堂にておつとめが始まる。
なんと、捨て犬が迷い込んでいて、大変だった。
みんな眠そうだが、しいんとして、座り、意味の分からないお経に聞き入っている。
このへんがこの合宿にくる子の偉いところだ。
普段、自分たちと遊んだりふざけたり、いろいろと教えてくれるお坊さんたちが袈裟を着て粛々とお経をよむ姿を見るのはいいと思う。

7時朝食。
ご飯の後に、坂出埋蔵文化センターへ。
土器の組立、火起こしなどをした。
バスの中で、高松にホームステイしていて昨日から参加しているジェニファーとしゃべった。
フロリダから、高校を卒業してこの秋から大学らしい。
久しぶりの片言英語。
なんかアラスカに行く前の言語トレーニングみたい。
それにしても今日も暑い。
帰りがけに、ジェニファーに「火が起こせたか」ときいたら、だめだった、難しいといった。
お寺への帰り、彼女にわびを入れて寝て帰った。疲れているわ。

昼からはプール。涼しい部屋で昼寝していたいところだが、まあそういうわけにも行かぬ。プールが毎年予定に入っていることはわかっている私だが、水着のことなんかすっかり忘れていたので見学だ。
おばさんは、夏の日差しの中で無力だ。気おくれを感じるんだよね。
1時20分出発。

プールの水温31度、気温33,5度。ほとんど温泉ではないか。
病気が移るのが心配なくらいの水温だ。 
もちろん、あつい。
集まって準備体操のところを「適当にやって入って」と、指導のお坊さん、みんなおおわらい。それでもちょこっとだけやるのがこの子たちのかわいいところ。いきなり飛び込む子はいない。
指導員のお姉さんたちの数人はお昼寝。数人はプール。私はシグマリオンで昨日の日記を書く。

3時半、帰る。
スイカを食べた後、それぞれ、班行動だ。
私は少しだけ居眠りした。ずいぶん楽になった。
伊予北条の鎌大師をたずねたS氏が寄ると行っていたのだが、時間がなくてキャンセル電話が入った。

さて、夕方、食事の前に事件が勃発した。
男子2班のウミ君が動けなくなった、ということでお呼びがかかった。
行ってみると、遊んでいて、みんなに罰ゲームということでガシガシたたかれて、おなかが痛くて立てないということだ。
部屋の隅っこに泣いて座っている。
ホントに立てない。
イロイロ聞くうちに要するに自分はバツゲームで力一杯たたかれたのに、次の奴は喘息だから(あのジュン君)ということで免除されたのがショックで、プライドを傷つけられて、孤独感、らしいのだ。
「私はウミ君の味方だから、そりゃきついね、つらかったね。ごはんをたべにいって、たべられなかったらおうちにかえろう、いっしょにいてやるから、うしろでまもってやるからたべてみようよ」
ということで、スタンダップ。
でも体はグニャグニャ。
しっかりと身を寄せてきて、すっかり幼児返りだ。
しっかりと抱いて、いろいろと聞くと今回は一人での参加。デリーケート系の子で、やっぱり孤独感が強い。

体を支えて食堂に行って、食べている最中ずっと背中にいてやった。どこか、体の部分が付いていると安心して食べるのだ。
ああ、男の子が弱くなっていると心の内でため息。

食堂で、思わぬ再会。
お遍路の時に石土神社であった行者のおじさんが声をかけてきてくれたのだ。
「あんたらがどこらいへん歩いておるかと気にかけておった、」
ということ、前田さんとおっしゃる。ご縁を感じた。
うれしかった。

ウミは夜の部、手品と英会話教室ですっかり元気になった。
よかった、でもずっとそばにいたけどね。
もうひとりの問題児、よこた君、お母さん恋しで泣きそう。
一人で泣け、ここで泣くな、5年だし、とさとして、我慢させた。去年からのつきあいの子だ。

夜、ジュン君が来てまた寝ている。しかし今日はつかれているのでぐっすりだ。

反省宴会はまだ続いている。

明日、私は早めに帰してもらうことにした。
まだ準備が・・・だ。 

  


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