世界お遍路 千夜一夜旅日記

2009年06月17日(水) 血の流れは命の基本

輸血が必要となって入院になったとき,病院から弟が電話がして来た。
忘れもしない4月2日のことだ。
「ああ,私の手から離れた」と瞬間思った。
食事や,体を温めてやさしい方法でガンと付き合うの世界ではなくなったと感じたのだ。
そして,亡くなるまでの間,彼の血液数値が安定することはなかった。
4月末,1週間ほど,よいときがあったろうか。
しかし,その後また輸血頼みの日々だった。
要するに,彼の造血幹細胞は,彼の造血力は抗がん剤でほぼ完全に機能しなくなったわけだ。
骨転移もあろうが,それまでは骨転移があってもそう異常をきたさずに生きていたのだから,やはり抗がん剤の殺傷力がすごかったということだ。
抗がん剤開発の経緯は毒薬から始まった。
抗がん剤は「毒」なのである。
お高い自由診療の免疫治療のクリニックの患者さんは,ガンになった医師および関係者が多いと聞く。
抗がん剤の怖さというか,効いても最初の3ヶ月,その後はむしろ発ガン増ガンに効いたりする・・を知っているので自分たちは使わないというわけだ。
まあ,転移すれば,抗がん剤しかないのだから,医師としても無力感だろう。
それはわかる、でもさ,自分らが使わない抗がん剤を患者には使っているって。
これって。

抗がん剤は,いわゆる骨髄抑制(造血力,免疫力の低下)は必発だ。
こんなのいいわけない。
血の流れ、これは命の基本だ。
ガン(除く白血病)になっても,抗がん剤をやらない限り弟のような血液状況にはならないはず。
つまり,結論を言えば,抗がん剤はやらない・・・ほうがいい。
やるにしても数ヶ月。
しかし,ここで止めるって,難しいだろうな。
だって,止めたら無治療になるもん。
恐ろしくてできないだろう。
だとしたら,最初からやらないほうがいいかも。
体の基本を強くする漢方薬あたりを飲みながら,死出の旅路の準備をしたほうがいいのかも。
みんな1度は死ぬのだから・・・
もしも,抗がん剤をやるとしたら,副作用が出ない程度の量でガンと仲良くして大きくならないようにする。
しかし,地方にはこういうことをしてくれるお医者さんはいない。
でも,なんで患者が抗がん剤の量を決められないの?
これ、おかしい。
この当たりが一番の問題だろう。

弟はずっと貧血だった。
でも,その少ない血を,ビワやこんにゃく湿布や足湯,呼吸法,食べ物などで効率的?に循環させて体を動かしていた。
しかし,血管が切れて血液が漏れ出して,病院に入り,そのすべてができなくなった。
つまり血流が一気に悪くなったわけだ。
血液を回す,血も水だ。
水は流れないと滞る,腐る。
弟の急死,このあたりで納得できる。
抗がん剤はやらないほうがいい。
アンチ抗がん剤主義者、という言葉をどっかで読んだ気がするが,私はそれになった。
相変わらず弟のこと,その急死についての意味について考え続けているしつこいもへじである。
胸の穴はふさがらない。




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