世界お遍路 千夜一夜旅日記

2009年11月02日(月) 犬と猫と人間と(1)

昨日は、お誘いをいただいてはるばると十日町まで「犬とネコと人間と」という映画を見にいってきた。
4年をかけて撮られたドキュメンタリー。
稲葉恵子さんという高齢の女性が、初対面の飯田監督に「今まで猫の世話をしてきたが、無理になってきた、みんなが見て動物の命を大切にするような映画を作って欲しい、資金は出します」と依頼したことから始まった。
監督は犬猫に興味なし。しかし、取材をしてみると、いろいろと悲惨な現実がわかってきた。
日本はペット大国、ペット数30万、1日に処分される動物1000頭。
1日に1000頭、ですよ。
処分する保健所は、たいてい撮影不許可。
それでも、いくつかは見せてくれた。
ワタシ的にショックだったのは、徳島の「鎮静室」だ。
処分する動物たちを車上の処分機(鎮静機械)に入れると、車は走り出す。一見大型の引越しトラックのような車。
で走っている間に、ガスが流れて犬たちは逝くという装置らしい。
固定施設で処分するのに反対多数でやむなく考え出された車らしいが、うーん、私もきっと、お遍路とかでどこかですれ違っていたよな・・とかって思うと複雑であった。
徳島といえばあのがけっぷち犬だが、その譲渡会で、子どもたちが自分たちが育てた野良犬の子どもを連れてきて、もらってくれる人を探していたシーン。
お母さんたちがいう、お年玉で犬の餌を買って世話をして・・・命の大切さを学んでくれている。
子ども、えらい、その子供達を見守る親もえらい。
だけどだ、ニッポン、離婚や経済不況で処分場に持ち込まれる犬猫は増えているのだという。
簡単に買い(飼い)、買えなくなると持ちこむ、避妊をしないで子どもが生まれて持ちこむ、捨てる。
粗末にあつかわれる小さな命。
しかし動物たちにも、感情がある。
喜びや悲しみ、恐れ・・
それは今、飼っている猫や実家のチビ犬を見ているとよくわかる。
チビネコ、遊ばないと「がおがお」とわめくようになく。
「そうだろ」とか、もの欲しそうな顔をしている時になんだ?などというと、「みゃ」と、アイコンタクトをしっかりとってかわゆい声を出す。
ネコ語で、なにか話してんだよね。
実家のちび犬も、私が末弟のお世話業務完了のころを見計らって、おい散歩行こうぜ、っていう顔で寄ってきて、顔をブイブイする。
あるいは、私が末弟起床業務に難渋していると、時々やってきては起きろ起きろとヘルプしてほえてくれる。
末弟、この声に刺激されて起きる。
実家犬、いやな時は来てよ、といっても来ない。
いつもお手伝いしてくれたら、立派な介助犬なんだけどと笑っているのだ、実家家族と。
こんなふうに人格ならぬ「猫格」「犬格」がある。
それを、人間はモノのように扱う。

見ていられないようなシーンも多数あり。
しかしその中で、一生懸命に命を救おうとする人たちの姿、出てくる動物たち(民間の愛護センターに保護されている)のユーモラスな味わいが、映画を見終わった後の思いを楽にしてくれる。
冒頭に依頼者の稲葉さんが言う。
「人間も好きだけど・・・動物のほうがましみたい」
いやまったく。
それにしても、動物が悲惨な扱いをされるこの国は人間もすみにくくて、という構図になるよね。
動物も弱者、その弱者達がすみよい国は人間にとってもすみよい。
これ、真実。
雨の中、十日町まで連れていってくれたOさんに感謝。
いい映画を見ました。
東京のユーロスペースで今やっているし、ぼちぼちとあちこちで公開されるもよう。
みなさん、機会があったら、いきませう。
大勢の人に見て欲しい映画であった。
明日は、スポンサーの稲葉さんのことを書きたい。




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