ダイドの毎日


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2002年10月31日(木) 囁き

最近暗い話題しか書けないこの日記…
そして今日もまた…

しつこく言うようですが
読んで感情が連動しそうな人は読まないように…


朝、どうしてもいるような気がした
なぜだかわからないけど、必要な気がした
ソレをカバンに入れて会社に出かける



その瞬間まではどうにか耐えれていた
もう今は挨拶すら返してもらえなくなっている
だけど休憩時間、みんなが楽しそうに話をしている傍らで
まるでそこに存在している事すら認めてもらえないかのように
みんなの視線はダイドを通過して、その向こう側に通りぬける
休憩が終わって、みんなが更衣室から仕事部屋に移った後
ダイドは一人で残っていた

涙が溢れた
それまで堪えていたモノが崩れていく気がした
その瞬間、どこからか声がした

『辛い涙を流すなら…切れ』


頭がボーっとする
その時、ダイドはカバンの中からカミソリを取り出していた
何かに駆りたてられるように左腕に当て、そっとひいた

不思議な感覚だった
痛みは感じなかった
カミソリの刃が腕の中をゆっくり進んでいく

気がつくと3cmほどの赤い筋ができていて
血が溢れ出した
ティッシュで拭いても拭いても溢れ出てくる
止まらぬ血をそのままに
ロッカーからカットバンを出して貼る

仕事に戻ると
涙が止まった代わりに急に体が…、手が震えてきた
やってはいけない事をしたような…
妙な罪悪感が押し寄せてきた


昨日、同じような衝動に駆られ付いた爪痕の隣に
赤い線ができた
ズキズキと痛む腕の代わりに
心の痛みは少しだけ緩和されたような気がする



涙が出そうになると聞こえる
『泣くなら、切れ』と…
それが悪魔の囁きなのか
それとももう一人の自分の声なのか…
それはダイド自身にもわからない


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