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いっつもいっつも仕事ばーっかりしてたから、わたしは長らく、冬晴れっていうのがこんなに美しいということを、知らなかった。いや、かつてはきっと知っていたのだろうけれど、すっかり忘れていた。
透明な青と、きりりとした空気。誰しも形容するようなことばで、わたしは満足。だって、その通りだもの。おまけに、なんだか春の匂いさえ。贅沢な季節だ。
今日はずっとベランダで過ごした。我が部屋の家賃をぐんと高値につり上げている8畳ほどのベランダの恩恵、久しぶりに。
無為なのに幸福感がある日というのは、わたしみたいにしゃかりきにやってきた人間には、何にも代え難いな。
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