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2002年12月03日(火) |
ここのところ。そして今日。 |
●30日は徹夜明けで1日仕事をするも、ぴんぴんしていた。妙な覚醒状態が午後6時を過ぎ食事をすると、もう使い物にならない人に。10時には寝て、翌日のマチネ観劇に備えた。
●1日。静岡芸術劇場までは、新幹線に乗れば二時間くらいで到着する。モスクワのフォメンコ工房の「戦争と平和」を見る。向こうにいたってなかなかチケットを入手できない劇団なので、見たい人間からすれば交通費も惜しくない。公演は、技術、心身、ともに成熟した俳優と演出家が時間をかけて丁寧に創りあげた素晴らしいもの。見てよかった。 ただ、客席が空いている。商業ベースで招んでいないからだろうが、他の都市への招聘を考えることもなく、宣伝もあまりなされない公演自体に、少し疑問を覚える。 同行したプロデューサーとたっぷり自分の仕事の話をするが、やはり何も具体的なことは見えず。わたし自身が、自分を企画する力が試されている。時間がほしい。もっともっと時間がほしい。勉強したい。
●現実的な仕事の上では、怒濤の冬から春が訪れた。時間の使い方を考えても、やる仕事の内容を考えても、想像するだけでハードな日々になりそう。ちっとも余裕のないわたしは、移動のタクシーの中で日記を書いたりしている。こうして何かを書き留めていると安心するものだから。
●今日はいいお天気。本当にいいお天気。でも資料だの、小道具に提供するギターだの、コンピュータだの、両手に余る荷物をこの体と共に運ばなければならない。で、金持ちでもないのにタクシー。健康的じゃないな。でも、この後荷物を稽古場に下ろしたら、大調べもの大会が待っているので、有栖川公園にある中央図書館まで行ってくる。少しはお陽さまの下をてくてく歩いたりしたい。 ああ、本当にいいお天気だ。渋谷の、こんなごみごみした街の中で渋滞につかまっていても、道を知らない運転手にちょっといらいらいしていても、いい天気というだけで、どこか気持ちが潤ってくる。ありがたい。
●そして、今や自宅でくつろぐ身。家に持って帰った仕事ももうなし終えた。今夜は少し本が読めそう。 久しぶりに歩く広尾。犬を連れたご婦人、やけに多く、昼間っから働き盛りとお見受けする男性が粋なスポーツウェアを着込んで散歩していたりする。……相変わらずそういう街なんだなあ。 マクドナルドでお腹をくちくしていたら、隣には上品な親子連れ。グラタンコロッケバーガーってやつを頬張った女の子は、フィリングのマカロニを見て一言。「あ!ストローパスタが入ってる!」……相変わらずそういう街なんだなあ。
●稽古場に戻ると。依頼していた、ちょっとした挿入曲があがってきた。注文したわたしが、まさに望んでいたような曲で、うれしくなる。こういうことがとってもうれしい。
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