Journal
INDEX|back|next
2002年11月29日(金) |
かくかくしかじか、今は何者でもなし。 |
●ああ、またしても朝まで起きていてしまった。今日は午前中の仕事があるし、あさっては朝から遠出してマチネの芝居を観るというのに……。 作戦としては、今日はまた徹夜明けのまま頑張って1日過ごし、そして早く寝て観劇時間にベストコンディションを……なんて、いつもわたしはこんなことばっかりやってるな。
●ここのところ、仕事で外に出ていない時は、1日中机の前に坐っている。仕事であったり、勉強だったり、読書だったり。昨日なんて、次の芝居で使うダンス曲を楽譜に起こす作業に熱中してしまって、これはもう仕事の必要の範囲を超えていたな。何しろ、採譜作業というものが好きなものだから。 父も母もまったく音楽に関係のない人だというのに、わたしは物心つく前から、音感がいたってよろしい人だった。保育園に通う頃には、自分の歌える曲は楽譜に書けたし、小学校にあがるとあらゆる歌謡曲をハ長調になおして縦笛で吹き、あらゆる歌を3度と5度を交えたハモリで歌い、これはクラスの人気者になる一助となった。主メロを音にして歌い、ハモリのメロを頭の中で想像して歌い、独りでデュエットを楽しむという特技も早くから会得していた。 でもその能力も、ちーっとも開拓しないで生きてきたもんだから、わたしは今のところ、音楽的には普通に分かっている人ってなところ。
●久しぶりに語学学習なんてしてても思うけれど、まったくわたしは演劇にのめりこむことで、あらゆる可能性を潔く捨ててしまったのだなあ。なにせ中学の時から取り憑かれていたことであるし、いまだにそこに暮らしているのだから、仕方ないと言えば仕方ない。 ああ、いつか捨ててしまったものの分も、この道で結実するのか? などと問うても空しいので、「何者でもない、何者でもない」と呟きながら、この道を行くしかない。
|