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| 2003年01月17日(金) |
他者を見る。自分を見る。 |
●稽古は休みだが、スタッフは追いついていない作業をガンガンこなす。わたしも白熱した打ち合わせを。2時間大声でしゃべり続ける。皆は8時に作業を終えて幸せに帰ったらしいが、わたしは公演中の劇場に行き、がんがん駄目だし。終演後、大阪公演に向けての打ち合わせ。結局家に帰り着いた時には日付が変わっていた。
●1ヶ月にわたる稽古の苦労を供にしたスタッフやキャストが頑張っている劇場を訪れるのは楽しい。普段ならずっと劇場で本番を見守るわたしだが、今はすぐに新作の稽古に入ってしまったので、ままならない。それでも、久しぶりに訪ねると、芝居は崩れてなかったか?とか、あそこの芝居をちょっと変えたんだけれどどうだったか?とか、質問責め。そういう時間はひどく楽しい。だからわたしも、一生懸命見る。自分が演じているような精神の熱さで、見る。初めて見る客のような新鮮さで、見る。
●髪が伸びた。ずいぶん伸びた。 いつも鏡を見ていても、あんまりそんなこと気にしてもいなかったのに、知らぬ間に撮られていた写真をもらって気がついた。昨年の巴里公演。ライトアップされたエッフェル塔をバックに、夜中のサングラスをかけて闊歩しているわたしは、なんだか自分とは別人のように、かっこをつけたちゃんとした「女」だった。ふーん、わたしもまだ終わってないんだな、と、写真の中で長い髪を風に踊らせる自分を見て、そう思った。 大変な毎日だけれど、いつも美しく、かっこよくありたい。生きている限り、かっこよくありたい。仕事でも、プライベートでも、形だけでなく、芯からかっこよく。
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