●1月に開けた芝居が、今日、東京の千穐楽を実に幸福に迎えたり、現在の稽古場でいろんな特筆すべき事件があったり、酒を飲む場所でちょっとした人生の機微に接したり、暮らしは限りなく起伏に富んでいるのだけれど、毎晩酔っぱらって帰ったり疲れ切ったりしていて、書けない。書き留められない。●久しぶりに渋谷の劇場に出向き、少し自由な時間を得たので、本屋にて散財。大きいお札を2枚、気前よくレジに差し出す。いつ読み切れるかわからない現在にあっても、新しい、まだ自分の知らない物語を抱えているというだけで、心がときめく。