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●1月に開けた芝居のギャラで、プロデューサーから、ひどく非人間的、無理解きわまりない扱いを受ける。わたしは怒髪天を衝く思い。 耐えきれない怒りに、また酒場へ。わたしが、数少ない正しき大人として認めている恋人に話すと、職業人としての正しい抗議の仕方を色々と説いてくれる。でも、わたしは今の現場に夢中で、その気になれない。そして、そういう現在をも彼は分かってくれているものだから、結果、癒される。 ●求めるのは、報酬の額ではない。折り目正しい、人間的な、コミュニケーションの在り方だ。 わたしは長らくこの仕事をやっていて、頑張ったご褒美は金銭では与えられないということをよく知っている。大体が、割の合わない、理にかなわない商売なのだ。だからこそ、人間的なことが、重要になってくる。 また、その割のあわない現状を、なんとかひっくり返していこうとするのがプロデューサーの存在する意義なのに、ことごとく幼い論理と、甘えと、面倒からのすり抜けで生きていたりする。……落胆。
●帰りに乗ったタクシーの運転手が、渋谷のタクシーであるというのに、「世田谷通りは何処から入るんですかね」「井の頭通りってのは何処から入るんでしたっけね」って訊いてきたりする。わたしはとりあえず「表示を見てたらわかるんじゃないですか」と答えておく。リストラでタクシー運転手を始める人が多いとは聞くけれど、それを職業とするんだったら、道くらい覚えていたっていいじゃないか。
●こういう日って、ままあるよな。どうにもこうにも、腹立たしい。 仕方ない。こんな時は寝ちゃうに限る。そして、また、新しい明日。
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