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| 2003年02月16日(日) |
縮んでしまった心を抱えて。 |
●最悪の精神状況で、大事な仕事の最も大事な3日間を過ごした。人からさほど変わりないように見えても、自分としては、最悪の仕事ぶり。 消え入りたいような気持ち。 ●かつて1度だけ、自殺したいと思ったことがある。仕事場で。人であることに絶望して。人に絶望して。 その引き金となった人から、また圧力を受けている。
●恋人とお酒を飲んで帰る。仕事上のアドバイスを受ける。すべて理解できるが、現状のズタボロなわたしには、素直に聞く能力もない。 そんなわたしに、彼が言う。「この3日間で、あなたの印象がプラスになりもマイナスになりもしない。いいなと思うところは、本屋で潔く大量の本を買う姿と、シャンパンを一晩に何本も空ける姿だから。」 わずかに救われる。
●それでも、また明日、仕事場に行く。 昨秋、ロシアにて、劇場でのチチェン人テロ事件に居合わせたとき、こう思った。「どんなことがあっても、わたしは一生、劇場にいよう。」 その時の思いが、不思議にわたしを支えている。 どんなに駄目でも、どんなに恥じ入りたくても、やっぱり劇場という仕事場に出向こうとするわたしがいる。
●わたしのこの不調に気づく人は、きっと少ない。一緒に仕事をしてきた人々は、わたしを頼って声をかけてくる。そりゃあ、愛情を注いで一緒に頑張ってきたのだもの。 皆、それぞれに懸命に生きている。だから、人の不調になど、そうそう気づかない。気づかないままに、いつも通りわたしを頼ってきてくれる人々が、やはりまた、わたしを救ってくれている。
●生きていると、本当にいろんなことがある。 3日間、泣きすぎて、目がかゆい。
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