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2003年06月06日(金) 象のはな子さんに会いにいく。

●昨夜22時半から起き続けていて、現在21時半。そろそろ限界が近づいている。昼夜逆転生活調整計画遂行のためには、もう少し起きていないと……。

●朝からジムに行き汗を流そうと思っていたのだが、A氏にもうちょっと一緒にいようと説得され、それならいい天気なので散歩でもしましょうかと、なんとなく、井の頭公園へ。
 本当になんとなくだったのに、吉祥寺に着いたら、行くべきところに思いあたった。象のはな子さんのところだ。20代の、いつだったか、やっぱりなんとなくの散歩の途中ではじめてはな子さんに出会った。やっぱり素晴らしく美しい日差しの中、花子さんは寂しげに、やるせなさそうに、体を揺すってずっとずっとダンスを踊り続けているように見えた。わたしは釘付けになってはな子さんを見続けた。そして、彼女の、華やかな、そして悲しい、どうしようもない、哀切な、来し方を、知った。それなのに、それっきりだっった。どうして急に思い出したんだろう? わたしの心がお休みモードに入っているからか。もちろん、「象の消滅」という短編を思い出していたことも関係あるだろう。そして、あの日と同じ、美しく晴れた空。

 わたしはカメラマニアの父のおかげで、いい写真機をいっぱいもっており、写るんですとか、あの類を使ったことがほとんどない。でも、今日は特別。駅前のDPE屋でマクロ機能ありなんてのを購入して(半信半疑ながら)、井の頭動物園へ急ぐ。A氏はこういう時、わたしの赴くままの行動に自然につきあってくれる。実によいお散歩パートナーだ。
 象舎はすぐそこ、というところまでくると、何やら胸がざわめいてくる。「よし、先に腹ごしらえしよう!」と、途中の茶屋で、そばとうどんの朝食。1本のビールを午前中から分け合う。
 美しい1日の始まり。

●はな子さんは、いた。何時間見守ったろう? 何時間も見守った。そして、また、今のわたしが彼女に出会った。ここからが今日書き留めておきたいことなのに……もう起きていられない。
 続きはまた明日。はな子さんのことを考えよう。また明日。


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